あらわれたのは、クモジャキー。「ハートキャッチプリキュア!」の悪役、砂漠の使徒の3幹部のひとり。
「ちょっと待ちなさい!」
キュアブロッサムとキュアマリンがあらわれる。
植物が大好きで、引っ込み思案な性格をなんとかしたいと思っていたところを、えりかという友だちが出来たことで少しずつ変わっていった、花咲つぼみが変身したキュアブロッサム。明るい性格で、思ったことは何でも言ってしまう来海えりかが変身したキュアマリン。口癖は「~~っしゅ」
そして戦闘が始まる。
体を大きくひねった回し蹴りをはなつクモジャキーに、パンチやキックで応戦するプリキュア。必殺技をくらって、大きく回転しながら倒れるクモジャキー。
「おい、クモジャキーの動きが凄いぞ!」
と、たすくさん(プリキュア歴3年。おもちゃ売り場でプリキュアグッズを見ると泣く)が、飛び上がりながら叫んだ。
これはアニメじゃない、着ぐるみショーなのだ。
ステージを降りて、子供たちに近づき、話しかけるアクションをしたり、お客さんの隣に体育座りをして、プリキュアが登場したときに拍手をしたりとやりたい放題。
中には泣き出してしまう子どももいた。
俺(プリキュア歴7年。プリキュアにお金を使いすぎて、つねに残高0)と渡りに船(プリキュア歴4年。「プリキュアオールスターズDX」の舞台が横浜なのを誇りに思っているハマっ子)はこの光景にずっと笑っていた。
ギャグキャラなのかと思いきや、いきなり、きりもみ回転しながらステージから客席に飛び降りてびっくり。
「体操選手みたいだな」思わずつぶやく。
部下のスナッキーがふざけているシーンでは、スナッキーの肩めがけて思い切りドロップキック。高っ! なんだこれ! 動きがアクロバティックすぎる!
キュアサンシャイン、キュアムーンライトを加えた、プリキュア4人のダンスパート中に乱入して踊りだしたときは大爆笑。
「しかもセンターだ!」
と声をあげる俺。ふと隣を見るとぽん吉さん(プリキュア歴7年。ニコニコ動画で、プリキュアの「歌ってみた」「踊ってみた」で有名。ダンスの撮影場所を教えてあげると喜ぶ)さんが泣いている。
これでもかというエンターテインメント精神に感動したそうだ。。
子供たちはプリキュアを応援しているけど、大人はクモジャキーの動きばかり追っていた。
「プリキュア」を好きで、アニメは毎週見ていても、キャラクターショーは見たことがない、という人は結構多いのではないだろうか。
キャラクターショーとは、プリキュアの着ぐるみがお芝居をしたり、ダンスをしたりするショーのことだ。
ショッピングモールや遊園地など、様々な場所で行われているけど、狙って行かないとまず見ることができない。
着ぐるみは全身スーツで頭も大きい。近くで見たときの威圧感に驚く人もいるかもしれないけど、そんなものはすぐに慣れる! 渡りに船も俺のブログの着ぐるみショーレポを読んで興味を持ち、着ぐるみが大好きになった。
だって実際に目の前にプリキュアがいるんですよ! こんな幸せはそうそう味わえない。プリキュアのために2次元に行きたいと思っていたけど、着ぐるみのおかげで半分はその夢が満たされているよ。
関東で行われているキャラクターショーはなるべく行くというスタンス。しかし、愛知県蒲郡市にあるラグナシアでおこなわれている「映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」の公開記念イベントには、絶対に行きたかった。
遊園地でショーがあること自体は珍しくないけど、遊園地全体を使ってのプリキュアイベントというのはすごく珍しいからだ。
トーテムポーターズとして、この記事のイラストを担当してくれている渡りに船や、「叫ぼう一緒に『プリキュアに力をー!』大人たちの『プリキュア』ブルーレイ上映会レポ」や「男どうしで『ハートキャッチプリキュア! おしゃれガーデン』レポ」で登場した、ぽん吉さんやたすくさんたちを引き連れ、関東から愛知へ! 車で往復12時間!
男8人、車2台での移動はちょっとした小旅行気分。
途中で寄ったサティでプリキュアグッズを探したり、サービスエリアでお弁当を食べる。うなぎジェラートはそこまでおいしくなかったけど、浜松餃子風メンチカツはおいしかった! もちろん車内ではプリキュアソングが流れているぞ!
もうひとつ外せないのは「プリキュア3Dシアター」
「ふたりはプリキュア Splash Star マジ・ドキッ 3Dシアター」と「プリキュアオールスターズDX2」のエンディング映像を見ることができる。
以前書いたプリキュアの可愛さの秘訣はお肌ぴちぴちレイヤー! 東映CGセミナーレポで紹介した3DEDだ。
「プリキュアオールスターズDX2」の3D EDの上映はラグナシアが初披露だ。
お腹がすいたらレストラン・モルサへ。「ハートキャッチプリキュア! メニュー」を食べに行こう。
おすすめしたいのは「シプレのケーキパフェ」だ。「シプレでございます」と、店員が持って来てくれたお皿には、ココアパウダーで妖精シプレの絵が描いてある。食べる方法は……舐める?
料理は一つ一つの量が少ないので、多めに頼んだほうがいいかも。
5種類全部食べても物足りない俺とたすくさんは、渡りに船のハンバーグを盗み食いしてお腹を満たしました。
全てのプリキュアコーナーを堪能しようと思ったらとてもじゃないけど時間が足りない。せっかくアトラクション乗り放題のフリーパスポートを買ったのに……。
このままではもったいないので、ショーが始まる待ち時間を使い、電動ボートに乗りこむ。友だちと一緒に乗っているとぶつけ合いになるよね。
ラグナシアのプリキュアイベントは11月8日まで開催しているので、ぜひ次の休日を使って遊びに行こう! 元気いっぱいなクモジャキーさんが迎えてくれること間違いなしだ!(加藤レイズナ/イラスト:渡りに船)