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「萌え」じゃなくて「ブヒる」!? ネット界隈に広がる新しい視点

2011年5月30日 10時00分

ライター情報:たまごまご

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最近になって急激にネット上で増え始めた「ブヒる」という単語は一体何?! マイナスイメージに聞こえて、実際はものすごくポジティブにあっけらかんと作品を楽しむ、それが「ブヒる」ことなのだ! 写真は広まるきっかけになった「IS」より

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新作アニメが始まると、こんな言葉がネットに飛び交うようになります。
「これブヒれる?」
「ブヒイ」
豚ですね。そう、豚なのです。
 
2010年末くらいから今年にかけて、急激に広がったのがこの「ブヒる」という動詞です。
端的に言うと「萌え」を超えた、一つ上の表現です。
ちょーっと「萌え」文化を巡る足跡を言葉からたどってみるとしてみます。

90年代から広がった「萌える」という単語。可愛い子を見て高ぶる気持ちの表現として、ネットスラングになりました。インターネットのないパソコン通信時代ですね。
最初は動詞でしたが、次第に「萌え」という名詞に変化します。
つまり、ある対象、主に二次元のキャラクターに対して感じた感情表現から、キャラそのものの持つ属性へと変わった、ということです。
注意したいのは、「萌え」=「性衝動」ではないところ。どうしても男性が女性キャラに使うことが圧倒的に多いので「萌えって女の子キャラでしょ?」となりがちですが、必ずしもそうではないです。「廃墟萌え」「田んぼ萌え」のような使い方もします。「好き」に近くて、それより興奮に近い。ちょっと変化球。
ちなみに、「萌え」と実際に口に出すオタクは現時点ではほとんどいないヨ。

と、ここまで書いてきて「それは違うよ!」と思う人多いと思います。
はい、そのとおりです。
というのも、今は「萌え」自体が文化に浸透してしまって、どこからどこまでが「萌え」なのか分からなくなってきているからです。
最初は「キャラクターが好きだから萌える」と感じていたのに、「萌えキャラ」と先行してしまい、逆転する現象が00年代に起こり始めます。マスコミのフィルターも通すことで、さらにいびつで不思議なものに変化していきます。
「萌え」の語は100人いれば100通りの解釈のある、定義のしようのない言葉になりました。

ここで「萌え」派生語として「俺の嫁」という言葉が生まれます。
読んで字のごとし。そのキャラと結婚したいくらい好き、という意味です。
キャラクターAに対して、恋愛感情をいだいている、という極めて分かりやすい物。女性が男性キャラに使うこともあります。しかしこれも、男性が男性キャラに使うこともあるので、必ずしも恋愛感情のみではありません。「萌え」の一歩上だ、と考えるのが分かりやすいです。
で、現在でも使われていますが、割と減ってきました。
なぜなら「その子を俺・私が好き」ではなく「キャラクターがそこにいるだけで幸せ」という見方に変わってきているからです。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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