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「ユリ、承認!」幾原邦彦のアニメが始まってしまった。死にそうに謎だらけ「ユリ熊嵐」1話をレビュー

2015年1月6日 10時50分 ライター情報:青柳美帆子

ついにTOKYO MXで放送を開始した「ユリ熊嵐」。幾原邦彦監督によるオリジナルアニメだ。1話「私はスキをあきらめない」は、やっぱり謎だらけでした。

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「ユリ、承認!」
2015年1月5日、TOKYO MXでアニメ「ユリ熊嵐」が放送開始した。監督は「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」の幾原邦彦。原作はイクニゴマモナカ、キャラクター原案は森島明子、制作はSILVER LINKだ。

第1話「私はスキをあきらめない」の前半のあらすじをざっくり書く。
「小惑星クマリア」の爆発の影響で、クマはヒトを食べ、ヒトはクマを撃つようになった世界。ヒトとクマのあいだには「断絶の壁」が築かれ、不可侵の状態にあった。
ヒトの世界、嵐が丘学園(見るからに日比谷図書館!)に通う生徒・椿輝紅羽と泉乃純花は「友だち」であり「恋人」。純花は「きれいで優しいものから、大切なものから、すべてを壊していく」「透明な嵐」に巻き込まれている。
紅羽たちのクラスの転校生・百合城銀子と百合ヶ咲るるは、女の子の姿をしているけれど、実はヒトの世界に入り込んだ人喰いグマ。「あの子もこの子もよりどりみどり♪」「たっくさん女の子を食べちゃうよ!」
透明な嵐を避けるために、屋上で昼食をとる紅羽と純花。それを眺める2匹(2頭?)のクマ。「デリシャスメル。あの子が食べたい。ガウガウ」
学園内に響き渡るクマ警報、追いかけてくる透明な嵐……。クマに食べられてしまったのか、靴だけを残して、純花は消えてしまった。「透明にならないからいけないのよ」
「諦めないよ、わたしの『スキ』」

「透明な嵐」「断絶の壁」といった謎めいたワード、後半で起こる「ユリ裁判」という謎のシーン、「ユリ、承認!」という謎セリフ、銀子とるるの謎の変身シーンからの謎なエッチな捕食シーン。
とにかく謎ばっかりだ!
ただ私の中の悪いオタクが「メタファーだ……」と囁いている。
「透明な嵐」は作中の表現だけを見ると「いじめ」「無視」にかなり近いし、「断絶の壁」はATフィールド的なもののようにも思える。「クマがヒト(女の子)を食べる」という「食べる」は性欲っぽく見える……というより、確実に性欲として描いている。「クロスアンジュ」的なシーンもあり、あからさまにエッチだった!
1話のごくごく個人的な第一印象は、「同調圧力と暴力的な性欲と愛」。
「少女革命ウテナ」の「世界の果て」「薔薇の花嫁」、「輪るピングドラム」の「ピングドラム」のように、もともと現実の世界に存在している感覚や概念を特別な言葉で言い換えているのだろう。しかし、まだ1話。どんなことを言っても見当はずれになるのは間違いない。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

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