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「コロコロコミック」の傑作「ザ・ウルトラマン」が40年の時を越えて初のアニメ化でWEB配信中

2015年9月9日 10時50分 ライター情報:大山くまお
あの『ザ・ウルトラマン』が40年の時を越えて初のアニメ化! この一報に心躍った40歳以上のウルトラマンファンは少なくあるまい。
「『ザ・ウルトラマン』って昔やっていたアニメ版『ウルトラマン』のことじゃないの?」という人はまったくもって認識不足。それは伊武雅刀がウルトラマンの声を演じていたサンライズ制作の『ザ☆ウルトラマン』であり、『ザ・ウルトラマン』ではない。
『ザ・ウルトラマン』とは、内山まもる(『リトル巨人くん』ほか)が描いたオリジナルストーリーのコミック作品のこと。ゾフィーら総勢100万人(!)のウルトラ戦士が、宇宙大魔王ジャッカルなどの敵と戦う壮大な物語だ。
『ザ・ウルトラマン (1) 』小学館コロコロ文庫/内山まもる

連綿とウルトラシリーズが続く中、なぜか実写でもアニメでも映像化される機会がなかったが、ドワンゴとカラーが主催するオムニバス短編アニメのイベント「日本アニメ(ーター)見本市」で突如としてアニメ化されることになった。9月4日よりウェブにて配信がスタートしている。

ウルトラ兄弟、惨殺される!


まずは、内山まもる『ザ・ウルトラマン』という作品について説明しておこう。
連載が開始されたのは1975年、当初は『さよならウルトラ兄弟』というタイトルで学習雑誌『小学三年生』に連載されていた。3年後の1978年に『コロコロコミック』で『ザ・ウルトラマン』と改題されて再掲載、人気を博すことになる。
1975年といえば『ウルトラマンレオ』が終了した年。ウルトラシリーズが途絶え、同時期には『仮面ライダー』シリーズと『ゴジラ』シリーズも終了している。いわゆる特撮ブーム、怪獣ブームが斜陽になっていた時代をコミック方面から支えた作品でもあるのだ。
筆者も『コロコロコミック』で『ザ・ウルトラマン』を読んだクチである。怪獣百科などの書籍や怪獣ケシゴムなどでウルトラマンと怪獣には親しんでいたが、いかんせん再放送を待つ以外に本編を見る機会がなかった1972年生まれの筆者にとって、『ザ・ウルトラマン』は福音であり衝撃だった。

初回でいきなりウルトラマンがゼットンに、帰ってきたウルトラマンがナックル星人とブラックキングに、ウルトラマンAがエースキラーに、ウルトラマンタロウがバードンに……と、ウルトラ兄弟が次々と惨殺! これを衝撃と言わずして何と言おう。しかも、それぞれが苦手としている怪獣にきっちりと弱点を突かれて殺されているだけに説得力があった。
ウルトラ兄弟惨殺の犯人、それが宇宙大魔王ジャッカルだった。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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