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「ルパン三世」5話。ダメ男を切り刻む不二子「リスクを背負わなければ何も得られない」

2015年11月5日 09時50分 ライター情報:大山くまお
「安定したクオリティと面白さ」という評価が定まった感のある『ルパン三世』。先週放送の第5話「魔法使いの左手」は“謎の女”峰不二子をフィーチャーしたエピソードだ。
「LUPIN the Third 峰不二子という女 BD-BOX」バップ

いつの日か? 理想を口にするだけ? いくじなし!


冒頭、いきなり縛り付けられている不二子の姿。かつては磔にされてくすぐり責めにされたり(TV第1シリーズ第1話)、鞭打ちされて悲鳴をあげたり(劇場版『ルパン三世 ルパンVS複製人間』)、全裸で拘束されてワインを垂らされたり(『LUPIN the Third -峰不二子という女-』6話)と、たいがいな目に遭って世の男子たちをモヤモヤさせてきた不二子だが、今回はセクシーさ控えめ。

物語の舞台は落ち目のサーカス団。若い団員ルカに接近した不二子は、自らもサーカス団の一員になっていた。冒頭の縛り付けられた姿は、脱出ショーの一幕だったというわけ。

ルカと出会ったとき(=たぶらかしたとき)の不二子が見せる清純さフルスロットルのたたずまい&「あなたに関心があります」オーラ満点の表情がすごい。あれをやられたら、童貞男は一発で落ちるだろう。たしかな作画の力を感じさせる。

事故死したサーカス団の先代団長トニーの魔術のタネ「トリックレシピ」をめぐって物語は進む。“魔法”と称される魔術のレシピは、先代団長に見込まれたルカの頭の中にしかない。しかし、このルカというのがパッとしないヤツで、10年もサーカス団にいながら下働きの身。いつまでも一人前になりきれないモラトリアム人間なのだ。

「いつか必ず一人前のマジシャンになる」と誓ってはいるものの、百戦錬磨の女・不二子にはそんな言い分は通用しない。不二子がルカに放った言葉が、世のすべての“いつかは男”に突き刺さる。

「楽しいわよね、自分に酔うのも。
 いろいろと言い繕ってはいるけど、つまり何もしていないってことじゃない?
 いつか? いつの日か?
 理想を口にするだけで、ハイおしまい?
 グダグダ言っているヒマがあるなら、さっさと魔法を復活させなさいよ」


いやそうは言ってもトニーの魔法は難しんだよと逆ギレするルカに対して不二子がどうするかというと、問答無用で押し倒す!

「いくじなし!」

ふぇっ、と情けない声を漏らすルカに、馬乗りになったまま追い打ちをかける不二子。

「そんなんじゃ魔法の復活なんて一生無理。
リスクを背負わなきゃ、人は何も得られないの。
富も名声も……愛もね。

信じなさいよ、自分の右手を。
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ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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