今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

怨念ガールズから23歳ニートの喪主まで。第15回文学フリマで見つけた噂のすごい本!

2012年11月26日 11時00分 ライター情報:近藤正高

第15回文学フリマでのエキレビ!ライターたちの“収穫”その1。『怨念ガールズコレクション』(上)、『haco』シリーズのうち『月の原牧場』(下)

( 1 / 2 )

[その他の写真を見る]

2012年11月18日、東京流通センターにて、文学メインの同人誌即売会「第15回文学フリマ」が開催された。2002年11月の第1回文学フリマからちょうど10周年を迎えたことになる。当日は晴天に恵まれ、11時から17時までの開催時間中(今回はこれまでより1時間、終了時間が延長された)、客足が絶えることはなかった。

さて、エキレビ!では一昨年11月の第11回より毎回、各ライターが文学フリマで見つけて面白かった本を紹介している。今回はその第5弾として、ライター陣のおすすめ本をここに一挙に紹介したい。なお、各文章の冒頭には本のタイトルとともに、カッコ内にその本を販売していたサークル名を示した。

■『怨念ガールズコレクション』(とうもろこしの会) 推薦者:tk_zombie
毎回ゾンビの本を探していますが、今回はついに一冊も見つかりませんでした(「これからのゾンビの話をしよう」という手書きの看板を置いたブースの目撃情報を聞いたのですが、見つけられませんでした)……。傷心で歩いているうちにとうもろこしの会さんのブースで一目惚れしたのが『怨念ガールズコレクション』です。「街角で見つけた、今イチバン祟ってる娘が大集合」というキャッチフレーズで、口裂け娘、牛女などの都市伝説・妖怪に加えて、ワイン女子、肉食女子、森ガールなどの流行語を、陰惨だけどユーモアもある解釈で造形したモンスター女子のグラビア本です。vol.1、vol.2があって両方買いました。怖い話を聞いた後に一人で夜道を歩いていたら視界の端にちらっと見えそうな怖さと嫌さが最高です。

■『仕事文脈 vol.1』(仕事文脈) 推薦者:青柳美帆子
「仕事」がテーマの雑誌『仕事文脈』の創刊号。「ダメ人間がフリーランスになって1日で1ヶ月分を稼ぐ方法」「近藤佑子がメチャクチャにヤバイ就活生になって学んだ就活術」「無職の父と、田舎の未来について。」など、ネットで話題になった人たちが登場してます。
「今は、仕事も家族の形も暮らし方も、普通などない。むしろ普通だったことに縛られている部分が、歪み、軋み、リスクを招き、ときには命にかかわりさえする」。巻頭の「ないけど、ある仕事」で宮川真紀さんが語るように、「就活→新卒で就職」といった「普通の働き方」はだんだんと成立しなくなってきています。そんな中で、違った働き方について考え、行動している人たちを見ることのできる今号は、「こんなこともできるんだ!」と驚きの連続。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品