五輪を見据えた受動喫煙防止対策
時事通信の報道によると10月25日、自民党の受動喫煙防止議員連盟会長を務めている山東昭子元参院副議長が、2020年の東京五輪・パラリンピックを見据えた受動喫煙防止対策として、たばこ税の増税を菅義偉官房長官に提案。たばこ一箱1000円以上への引き上げを申し入れたという。そして菅氏は、「五輪もあり、いいタイミングだ」と肯定的に受け止め、法整備に動く考えを示したという。
たばこ一箱の値段の推移は、主要な銘柄・マイルドセブン(メビウス)を例にとってみると、85年が200円、86年が220円、97年が230円、98年が250円、2003年が270円、06年が300円、10年が410円、14年が430円、16年が440円と、この約30年で倍近くまで値上がりしている。この主な要因がたばこ税の増加だ。
この現状には「増税の前にやることがあるだろ」「酒をもっと上げろ」と反対の声もチラホラ上がっているが、女性などからは「もっと高くしてもいいよ!」「タバコとか早く滅亡してください」「マナー守ったって臭いものは臭い」「歩きたばこしてるジジイとか見るとホントイラつくから早くして」と圧倒的に賛成の声が多い。
たばこを吸う異性について
2014年にマイナビニュースが「たばこと恋愛」に関するアンケートを男女に行っている。それによると男女共に異性がたばこを吸っていることに対して「印象が悪い」と感じる人が8割程度。さらに女性の約68%が、たばこを吸う男性と恋愛関係になりたくないと考えているそうだ。
日本たばこ産業(JT)が2016年7月に発表した「全国たばこ喫煙者率調査」によると、男性の喫煙者率は29.7%となり、調査を始めた1965年以降で初めて3割を切った。男性の喫煙者率のピークは1966年の83.7%だったが喫煙者が急減し、嫌煙家が増えている現在、女性から愛されるにはまずタバコをやめた方がよさそうだ。