女優の檀れいが出演するサントリー「金麦」の新CMが、「男向けすぎ」「おっさんの妄想じゃん」と女性たちから批判を集めているようだ。

女性からの批判を集める『金麦』CMシリーズ


10月31日から公開されている「うちの鍋ちゃん篇」は、檀が鍋料理の用意をするシーンを描いている。「久しぶりだなあ、こんなに見つめられるなんて」という声のあと、檀は塩を振った指をなめながら笑顔でカメラに目線を向ける。
男性からは「かわいい!」「こんな奥さんいいな」という声が上がるような演出が散りばめられているCMだ。

「金麦」のCMシリーズは今年だけでも6本公開されており、夫と思われる男性相手に檀れいが金麦を買ってきたり、料理を作って金麦と共にこれから食事をする、というストーリーのものがほとんど。

男目線、男尊女卑的…その批判の理由とは


以前から、この一連のシリーズに女性たちからは批判の声が上がっており、まず多いのが「男に媚びすぎて気持ち悪い」という意見。かなりのハイテンションではしゃぎながら夫に話しかけたり、上目遣いのシーンも多いこのシリーズに「いい年した妻がはしゃいじゃって、夫に甘えて…恥ずかしい」という声や、「こういう男に媚びたCMって完全に男の願望だよね」という指摘も。

男目線が感じられて気持ちが悪いという意見は少なくないようで、「現実的にあり得ないあざとさを求めるのが男のホンネって事でしょ」「男の求める女性像を公共の電波で押し付けないで」と厳しい声もちらほら見受けられる。

さらに、最新作でも描かれた料理シーンには「すぐそこに夫がいるっていう設定だよね? 夫は手伝わないで何やってるの?」という指摘が。「ふたりは、あいあい篇」など過去のCMでも檀が一人で料理をするシーンがメインで使われており、2015年の「あいあいな食卓篇」では、檀が一人二役で「僕にも漬物とって」「あいあ~い」「かき揚げも」「あいあい!」と夫婦の会話を再現するシーンも。これには「料理も準備もさせられて嬉しそうな妻っていうのが昭和的すぎ」「結局こういう妻を世の中年男性は望んでるのか」という批判が寄せられている。

一方で男性からは「この年でもこういう楽し気な夫婦っていいな」「素直そうな奥さんでかわいい」という声も上がっており、男女の認識の違いが浮き彫りになっている。
編集部おすすめ