アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| ORANGE RANGE LIVE TOUR 009-010 ~world world world~ | 2009.08.31(MON) at府中の森芸術劇場どりーむホール |
ORANGE RANGEの音楽は変幻自在で縦横無尽で自由奔放でカテゴライズ不能。これだけ並べれば伝わるはずだ。彼等の音楽が自由なことが。決して一つのイメージに囚われることなく、常に新たな自分達を追い求めている。楽曲はもちろんのこと、それはライヴでも。だから目が離せないのだ。同じスタイルでいることはないから。公演の数だけORANGE RANGEがいる。同じ表情は全くない。日々、変化と進化と新鮮な風を楽しむ5人が府中の森芸術劇場どりーむホールのステージにいた。
派手さやポップさを抑えめにしたサウンドで展開の多い楽曲に、強いメッセージを宿したことで“新境地”と謳われた最新アルバム『world world world』を引っ提げての全国ツアー【ORANGE RANGE LIVE TOUR 009-010 ~world world world~】はアルバム同様、ステージ上のパフォーマンスでも新たな彼等の表現力を、余すことなく放った。バラードとアッパー・チューン以外に、静けさのあるナンバーや青白い印象のトーンの淡い楽曲など、ライヴのセットも多彩さを増し、ライヴそのものが右に左に、と空気を変えるバラエティのあるものになっていた。年明けまで続く長い、長いツアーの2本目となるこの夜は、驚くとすぐに次なる驚きが畳み掛ける、一瞬たりとも気持ちを落ち着かせることないハート激震のライヴが繰り広げられたのだった。「(ライヴを)やってて気づいたのは、やっぱり(『world world world』は)世界観がありますよね」とHIROKIが言えば、「強いメッセージ性を。オレ達の等身大として自然に出せましたね」とRYOの言葉が続く。彼等にとっても新しさ満載のライヴに、会場の熱は凄まじい温度へと上昇していくのを感じた。ホールツアーで、客席はきっちりイスがあるといのに、ステージ前はまるでモッシュピットのような様相。大きく跳ね、大きく踊る。会場全体が『world world world』独特の、一筋縄ではいかないビート感に揺れる。それは彼等の初めてのカラーがオーディエンスに“届いた”証なのだろう。客席を見渡すメンバーの表情が充実感に溢れていたのだから。
もちろん新曲だけでなく、「チェスト」「イカSUMMER」といったライヴの定番曲や「ラヴ・パレード」といった愛されナンバーも並ぶセットだけれど、いつもの曲も『world world world』の世界と混ざると、なんだか意味深に聴こえてしまうから不思議だ。1曲1曲に全身全霊を込めてステージから放つメンバーに、客席も全力で応える、新曲も馴染みの深いナンバーも熱と共に混ざり合い、このツアーならではの色を放っていたのが印象的だった。『world world world』で体感した未だかつて聴いたこともないORANGE RANGEのニューカラーは、ライヴでも未だかつて見たことのないORANGE RANGEへと繋がっていく。1ヶ所1ヶ所ライヴを終える度にこの世界は確信を帯びていくはず。ツアーが終わる頃、ステージはどんな景色になっているのか。今から楽しみでならない。