アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| SEAMOの私が総理になったなら~日本改革大作戦!! TOUR~ | 2010.05.02 (SUN) at 名古屋センチュリーホール |
場内が暗転すると、「第5代内閣総理大臣に、日本天狗党党首SEAMOが就任しました」というニュースがステージ中央のヴィジョンに流れ始めた。原稿を読んでいるのは、なんと山本モナ! じつは、今回のツアーのテーマは「政治」。アーティストに共鳴して応援するファン/ファンに支えられるアーティスト、といった関係性は、まるで政治のようではないか? ということで、政治をモチーフとした演出が全体に凝らされていたのだ。
ステージセットは国会議事堂を彷彿させ、SEAMOの衣装はスタイリッシュな燕尾服風。スタッフは照明大臣、音響大臣など、ステージ・メンバーはDJ Shuuz=地蔵大臣、ヴォイス・パーカッションYUU for YOU=人間楽器大臣、4人組ダンス・ユニットBRIDGET=SPという役職で呼ばれていた。そして、SEAMOの役職は総理大臣。SPのBRIDGETに警護されながら登場したSEAMO総理は、まずはダンス・パフォーマンスを展開して盛り上げ、「SEAMO GoGoGo」「a love story」など、アッパー・チューンを連発したのであった。
4曲目「Lost Boy」を歌い終え、最初のMCへ。「今回のライヴは3つのマニフェストを掲げております。①身近なアーティストを目指す! ②子供たちに幸せを! ③最高の拍手で会場を包む!」……時々、最新の支持率を発表しつつ、マニフェストを果たしていくのが、このライヴの大きな見どころとなった。
マニフェスト①は、各地で開演前に会場の外へ行き、ファンと握手をした証拠VTRを流すことで達成。マニフェスト②は、「シモ戯王カード」というインチキくさいグッズを会場内の子供たちへ配ることで果たそうとしたが、バラマキ政治的手法に対しての評判は悪く、支持率が一気に2%に下落。観客の失笑をかっていた。
AYUSE KOZUE、AZU&yukako、CRYSTAL BOY(nobodyknows+)といった豪華ゲストの登場が盛り上げた他、大歓声を呼び起こしたのは、おなじみの"ストロングスタイル"の新ヴァージョンであった。カラフルな電飾が瞬きながらパレードした「天狗~祭りのテーマ~」は、伝説となることだろう。
アンコール、ダブル・アンコールでは、手裏剣ジェット、カルテット、AZU&yukakoが集った「Golden Time」、MICRO&KURO(HOME MADE 家族)との「Do It!!」で、地元・名古屋の仲間達との固い絆が示されたのが印象深い。そして、何より感動的だったのは、ラスト曲「Continue」を始める前のSEAMOのMCだ。
「僕はオリコン1位、武道館、紅白と、色んな夢を達成してきましたが、それは全部過去のこと。僕はもう一度一番をとります。約束します。僕の頑張る姿を見て、みんなも何か一つ夢を叶えてください。約束してくれますか?」遊び心を全開で発揮し、観客を目いっぱい楽しませるSEAMOだが、そのエンタテインメント性の根底には、誠実なメッセージ性が脈打っているのだ。SEAMOの深い魅力を体感したツアー・ファイナルとなった。
(取材・文/田中大)