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イベントレポート

SPARKS GO GO

SPARKS GO GO 20th Anniversary Special JUNK! JUNK! JUNK! ∞ 2010 2010.09.19(SUN) at 倶知安町旭ヶ丘スキー場

SGGと仲間達のミュージシャンシップが炸裂した
大感動の5時間半

 朝方まで降っていた雨がぴたりと止んで、9.月19日は奇跡のイベント日和。快晴ではない分、日差しが弱まって、快適な1日になった。

 (北海道虻田郡)倶知安町旭ヶ丘スキー場のロッジの前に特設された会場には、2つのメイン・ステージと、トラック・ステージの計3つがセッティングされている。20周年を迎えたSPARKS GO GO(以下、SGG)を祝福するムードが、会場を見守るようにそびえる羊蹄山にまで充満している。

 最初に轟音を響かせたのは、このイベントに合わせて北海道のアマチュアから選抜された“THE THANKS”。ツインギター編成から繰り出されるオーセンティックなハードロックで、まず会場を沸かせる。ここで、町長が挨拶に立った。

 「SGGは倶知安を元気づけてくれるミュージシャンです。皆さん、今日はいくらフィーバーしてもらってもかまいません!」と開会宣言すると、詰めかけた4500人のオーディエンスから歓声が上がる。札幌から2時間もかかるSGGの地元で、最大規模のイベントの幕が切って落とされた。

 いきなりこの日のベストアクトを決めたのは、detroit 7。欧米ツアーで鍛えられたギタートリオが、新曲を取り混ぜた圧倒的なパフォーマンスを展開。良いイベントになりそうな予感を決定づける。続くチャットモンチーも負けてはいない。【JUNK! JUNK! JUNK!】初参戦ながら、たくましく成長したリズム隊と、橋本絵莉子のスイート・ボイスのコントラストが会場を魅了する。

 ここでトラックから、のんびりしたハワイアン・サウンドが聴こえてきた。SGGの橘あつや、たちばな哲也と初代ディレクター松浦善博の師弟トリオ“MATT MACKEREL”が会場を和ませる。この後もトラック・ステージには【JUNK! JUNK! JUNK!】ならではのスペシャル・ユニットが次々に登場。中でもフォーク・グループ“倶知安乃風”は倶知安名物の“芋”をテーマにした名曲替え歌シリーズでおおいに爆笑を誘った。

 メイン・ステージも白熱していく。イギリスのアイドルバンド“ベイシティローラーズ”のコスプレで現われたユニコーンは、「この夏は日本で稼がせてもらいマシタ。この後はエジンバラに帰りマース」と流暢な日本語で挨拶して「大迷惑」まで突っ走る。話題のティーンエイジャー・バンドOKAMOTO'Sがしっかりと観客を熱くさせた後、PUFFYはヒット曲オンパレードのおいしいセットリスト。中でもチバユウスケが書き下ろした「誰かが」の<誰かが立ったなら ささえればいい>という歌詞が心に響く。SGGのために集まったバンド達の気持ちを代弁しているようで、とても印象的だった。さらには真心ブラザーズが「どか-ん」と爆発する。

 そして、北海道の大地に触発されたかのように痛快なライヴを繰り広げる参加バンドの最後に登場したSGGがすごかった。彼らを祝って駆けつけた全ての出演者、スタッフ、観客に感謝する気持ちと、20年のキャリアに裏づけられた演奏力がせめぎあって、最新アルバムを含むベスト選曲の歌やグルーヴが遥か高みに上昇していく。暮れかけた大空の下、本当に魂を解放する時間がそこにあった。

 最後に全員で「LET,S GO」を合唱した後、奥田民生(ユニコーン)が「また来年!」と叫ぶと、八熊慎一(SGG)が「まだ決まってない、決まってない」とあわてて否定する。さっきまで感極まって涙をこらえていたSGGの3人に笑顔が戻った時、【JUNK! JUNK! JUNK!∞2010】はハートフルなエンディングを迎えたのだった。
(取材・文/平山雄一)

<セットリスト>
●THE THANKS [BLUE STAGE]
01.HELLO GOOD-BYE
02.THUNDER HUMMER
03.Y.M.C.A
04.I WANNA BE YOUR ROCK STAR

●detroit7 [ORANGE STAGE]
01.COLD HEAT
02.WHY?
03.震える空
04.IN THE SUNSHINE(w/たちばな哲也)

●チャットモンチー [BLUE STAGE]
01ハナノユメ
02.Last Love Letter
03.シャングリラ
04.風吹けば恋
05.ここだけの話
06.恋の煙

●MATT MACKEREL 【松浦善博、タチバナ・ブラザーズ】[TRUCK STAGE]
01My Orchid Lei
02.Life in bloom
03.トパンガキャニオン
04.Clark Field

●UNICORN [ORANGE STAGE]
01.裸の太陽
02.与える男
03.オッサンマーチ
04.WAO!
05.大迷惑

●OKAMOTO'S [BLUE STAGE]
01.マダラ
02.Stomp Feet Stomp
03.The Kids Are Alright
04.恋をしようよ
05.Run Run Run

●倶知安乃風
【IMO-DANNA(八熊慎一)、MIZU-DANNA(YO-KING)、KIBI-DANNA(奥田民生)、超WAKA-DANNA(オカモトショウ(OKAMOTO'S)】
[TRUCK STAGE]
01.Walk This Way
02.芋
03.アスパラ
04.TOKIBI

●PUFFY [ORANGE STAGE]
01.Hi Hi
02.愛のしるし
03.サーキットの娘(w/橘あつや)
04.誰かが(w/橘あつや)
05.マイストーリー
06.渚にまつわるエトセトラ
07.アジアの純真

●MSG
【Dr.水門フィリップス(八熊慎一)、Gt.水の110番ヘイレン(奥田民生)、Gt&Vo.ジョン・クラシアンテ(ANCHANG)、Ba.ミズ・ヴィタシ(福岡晃子[チャットモンチー])】[TRUCK STAGE]
01.Jagalica
02.Black Potato
03.Detroit Kutchan City
04.Highway Nai
05.Jagalica

●真心ブラザーズ [BLUE STAGE]
01.サマーヌード
02.朝が来た!
03.(男・桜井が歌う)BABY BABY BABY
04.どか〜ん
05.空にまいあがれ
06.拝啓、ジョン・レノン

●SPARKS GO GO [ORANGE STAGE]
01.ざまーない
02.Sookie Sookie
03.NORTH SEA ROAD
04.bird
05.クモの糸(w/ANCHANG)
06.夏の大将(w/阿部義晴【ABEX GO GO】)
07.マルホランド・ドライブマーケット(w/奥田民生、松浦善博【THE BAND HAS NO NAME】)
08.極楽天国
09.NewRose
10.SAD JUNGLE
11.SOMETHING WILD
12.オレンジの夜
[ENCORE]
LET'S GO(w/ALL CAST!!!)