アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| HOME MADE 家族 TOUR 2011 “seven emotions” in seven cities | 2011.05.31(TUE) at SHIBUYA-AX |
「2度とは来ない今日を、2度と忘れない思い出に」とMICROが開始早々に声をあげると、オーディエンスで埋め尽くされたフロアが大歓声に湧いた【HOME MADE 家族 TOUR 2011 “seven emotions” in seven cities】のSHIBUYA-AX。波状攻撃のように次々と押し寄せる軽快ビートに彩られた音によって感情(emotion)が動かされ、感情に直結するように身体が動き(motion)だす。止められないステップと止まらない熱が生み出すパワーが会場をいっぱいにしていくのを感じる。しかしながら、この夜のライヴは普段のHMKUライヴとは少し違っていた。「Theme of seven emotions」からスタートしたステージは、「エール」、「BIG CITY」、「少年ハート」と続けた後、「心の花」、フロアとステージが一体となるライヴのためのコール&レスポンスソング「愛しのマイクチェック1,2」から、アッパーなロックチューンである新曲「FREEDOM」へ。序盤で会場全体が共に歌い、踊り、揺れる展開。しかし、セットリストに彼らのライヴの十八番とも言える楽曲がそれほどない。だからこそどこか新鮮なエモーションが熱を帯びる。
「Good Bye と同じくらい Thank You」からじっくりと聴かせた中盤を挟み、その日、その瞬間を共有するためだけの“今日だけナンバー”に。この夜、贈られたのは「EASY WALK」。単純明快でストレートな想い宿る一曲が、熱の渦へと家族たちを誘う。笑顔でいっぱいになったフロアに向かってMICROが叫ぶ。「いつだって精一杯に音楽を届けています。オレたちはいつだってここ(ステージ)にいるから!」と。そこから怒涛の終盤へ。「スーパーマン」から「L.O.V.E.」への流れは鳴り響くビートがそのまま繋がっていくように加速していき、「フロンティア」と「ムカイカゼ」は絶妙に融合してのMIXバージョンでフロアを熱狂させる。新曲「BODY PARTY」ではオーディエンスとMICRO、KURO、そしてDJするU-ICHIも共に踊り、「真夏のダンスコール❤」では疾風のタオル回しが巻き起こる。少ない公演数のツアーで、しかもライヴ必須の楽曲を極力抑えた斬新かつ新鮮なステージを繰り広げた彼ら3人も会心の笑みを浮かべたライヴは「もっと君を...」で本編の幕を閉じた。
アンコールの声の変わりに会場から湧いたのは「サンキュー」。観客の声だけで響くハートウォーミングで前向きな歌に誘われるようにステージに登場したメンバーが聴かせたのは新曲「スターとライン」。今、明るいばかりではない日本の状況。それをスタートラインとして、ここから全てを始め直そう、という彼ららしいメッセージが胸を打つ。さらに「ぬくもり」、そして「NO RAIN NO RAINBOW」と続いたアンコールの3曲に彼らの想いが詰まっているのを感じた。前へ一歩。明日へ踏み出す力をくれるHIMKUのライヴの真骨頂を、新鮮な風と共に楽しんだ夜だった。
(取材・文/えびさわなち)