アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| 桑田佳祐ライブ in 神戸&横浜 2011 ~年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会~ | 2011.12.30(FRI) at横浜アリーナ |
昨年12月に、桑田佳祐が2011年を締めくくるライヴ【桑田佳祐ライブ in 神戸&横浜 2011 ~年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会~】を行なった。3月11日に起こった東日本大震災など、まさに激動の一年となったが、ライヴのタイトルにもあるように“みんなで元気になろうぜ!!”という想いを込めて開催を決めた。その横浜アリーナ2daysの初日、30日の公演を見た。
開演時間となり、バンドメンバーと共に桑田佳祐がステージに登場した。会場に鳴り響く大歓声の中、歌い始めたオープニング曲は「それ行けベイビー!!」。ギターでの弾き語りによるこの曲を聴くと、2010年の大晦日にNHK紅白歌合戦で復活した時のことがよみがえってくる。シンプルなサウンドに乗せられた重みのある歌詞からは、強いメッセージを感じた。
その後も序盤のセットリストは「現代人諸君(イマジン オール ザ ピープル)!!」「いいひと ~Do you wanna be loved ?~」など、2011年2月にリリースされたアルバム『MUSICMAN』の楽曲で構成。「悲しみよこんにちは」ではミュージカル映画風の、「古の風吹く杜」では鎌倉や江の電の風景の、「OSAKA LADY BLUES ~大阪レディ・ブルース~」ではご当地大阪の映像を使い、それぞれの楽曲の世界観をステージで見事に再現していく。
「いろいろわけあって、4年振りに横浜アリーナに帰ってまいりました。センター! アリーナ!! スタンド!!!」と、この日を待ち続けてきたファンの人たちに挨拶すると、「今日は忘年会だ。何でもやっちゃおう! 今日は無礼講!」とオーディエンスを煽っていった。
中盤以降は、「そして神戸」の替え歌「そして、ヨコーベ」を歌うなど、エンターテイメント性がさらに強くなっていく。サザンオールスターズの名曲「シャ・ラ・ラ」では、原由子が出演し、デュエットを披露! 会場の14000人を大きなサプライズで喜ばせてくれた。
「私の世紀末カルテ」では、2011年の年末バージョンとして歌詞を替え、今の世相や自分自身のことなどを歌って会場を沸かせたりしながら、「Let's try again ~kuwata keisuke ver.~」で本編を締めくくった。被災地を元気づけるために作られたこの曲こそ、本編ラストにふさわしいと改めて感じた。
アンコールでは「こんな僕で良かったら」「君にサヨナラを」「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」の3曲を演奏。<現在(いま)がどんなにやるせなくても 明日は今日より素晴らしい>というフレーズが胸に響く。アルバム『MUSICMAN』は震災前に発売された作品ではあるが、その収録曲に込められたメッセージは震災後、より深みと温かさを増して聴こえてくる。
演奏された楽曲はアンコールを含めて全27曲。それぞれのストーリーに笑ったり、泣いたり、考えさせられたりした。楽曲の幅広さ、ステージセットや映像のクオリティ、バンドメンバーやダンサーなどの出演者のレベル。全てが極上で、桑田佳祐というエンターテイナーの魅力をあますところなく楽しめた3時間だった。
(取材・文/田中隆信)