中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD) は、同国自動車メーカーの月間販売ランキングで首位に返り咲いた。2026年5月の販売台数は38万3500台で、長くトップを維持してきた上海汽車集団(上汽集団)を上回った。
しかしBYDの成長ペースは明らかに鈍化している。5月の販売台数は前年同期比でわずか0.26%増にとどまり、2025年5月の15.27%増と比べて大きく減速した。さらに26年1~4月の販売も低調で、同社は24年11月に過去最高となる50万6800台を記録したものの、それ以降は50万台を超えていない。
首位奪還を支えたのは主に海外市場だ。5月の海外での販売台数は前年同期比80.4%増の16万600台で、総販売台数に占める割合は初めて40%を突破、同社にとって海外市場が最重要の成長エンジンとなった。一方で中国国内での販売台数は24.07%減の22万2800台だった。
中国国内で新エネルギー車(NEV)販売首位を長年維持してきたBYDにとって、国内販売の伸び悩みは、同国NEV市場が既存市場で生き残り競争へと移行したことを物語っている。全国乗用車市場信息聯席会(CPCA) のデータによると、5月1日~24日の中国でのNEV小売販売台数は61万9000台で11%減、年初からの累計では16%減の337万7000台だった。
BYDの王伝福会長は2025年12月、技術的優位性の「驚き(インパクト)」が薄れたことに加え、低温環境での充電速度など、ユーザーの「課題(ペインポイント)」がまだ完全には解消されていない点を指摘した。同社は26年3月以降、第2世代ブレードバッテリーや超高速充電技術、さらに自社開発の4nmプロセス自動運転チップ「璇璣A3(Xuanji A3)」 を相次いで発表し、都市ナビゲーション向けに独自の「安全補償制度」なども導入している。
(36Kr Japan編集部)
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