株主優待が人気の企業は、権利確定日に向けて優待目的の買いが入りやすくなります。早いうちに株主優待銘柄に注目することで、値上がり益が期待できるでしょう。
今回は、今のうちに買っておきたい10月の優待銘柄をご紹介します。

■今のうちに買いたい10月の優待銘柄その1:東和フードサービス<3329>
【業務内容】「椿屋珈琲」「ダッキーダック」など外食店舗の展開
【単元株数】100株
【最低購入金額】21万2500円(2026年8月31日時点)
【権利確定月】10月末日、4月末日
【優待内容】同社店舗で利用できる優待食事券(1枚500円相当)
・100株以上:5枚(10月末時点の株主に2枚、4月末時点の株主に3枚)
・200株以上:7枚(10月末時点の株主に3枚、4月末時点の株主に4枚)
・400株以上:14枚(10月末、4月末時点の株主に7枚ずつ)
・800株以上:28枚(10月末、4月末時点の株主に14枚ずつ)
・2400株以上:48枚(10月末、4月末時点の株主に24枚ずつ)
・4000株以上:72枚(10月末、4月末時点の株主に36枚ずつ)
※希望する株主は、優待券に代えて、同社店舗や椿屋珈琲オンラインショップで1ポイント=1円として利用できる「椿屋珈琲グループアプリポイント」を選択することもできます

東和フードサービス<3329>の株主優待は、保有株数に応じて同社店舗で利用できる優待食事券です。同社は、首都圏を中心に、「椿屋珈琲」「ダッキーダック」といった外食店舗の展開をしています。首都圏にお住まいの方は、優待食事券を活用してみてはいかがでしょうか。

近くに同社店舗がない場合は、優待券に代えて「椿屋珈琲グループアプリポイント」を選ぶこともできます。ポイントは、同社店舗のほか、椿屋珈琲オンラインショップでも1ポイント=1円として利用できます。店舗だけでなくオンラインショップでも利用できるため、近くに店舗がない株主にも使いやすい優待といえるでしょう。こうした使い勝手のよい優待銘柄は、権利確定日が近づくにつれて投資家の注目を集める可能性があります。

では、同社株を、今のうちに購入した場合どのようなパフォーマンスになるか、検証してみましょう。今回は、同社株を8月末に購入し、10月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに売買をすると、株主優待は取れませんが売買益のパフォーマンスの大きさを確認できます。

▼検証結果
【2026年】今のうちに買いたい10月の優待銘柄
「東和フードサービス」の損益推移(出典:システムトレードの達人)

勝率:76.19%
勝ち数:16回
負け数:5回
引き分け数:1回

平均損益(円):8,687円
平均損益(率):4.34%

平均利益(円):14,996円
平均利益(率):7.50%

平均損失(円):-9,765円
平均損失(率):-4.88%

合計損益(円):191,106円
合計損益(率):95.56%

合計利益(円):239,930円
合計利益(率):119.97%

合計損失(円):-48,824円
合計損失(率):-24.41%

PF(プロフィット・ファクター):4.914
平均保持日数:51.55日

検証結果を見てみると、勝率は76.19%、平均損益は4.34%です。
勝率が高く、平均損益もプラスとなっていることから、株価の値上がりが期待できる銘柄といえるでしょう。

■今のうちに買いたい10月の優待銘柄その2:サトウ食品<2923>
【業務内容】「サトウのごはん」「サトウの切り餅」「サトウの鏡餅」などの製造・販売
【単元株数】100株
【最低購入金額】80万2000円(2026年8月31日時点)
【権利確定月】10月末日
【優待内容】保有株式数に応じた自社グループ商品の詰め合わせ
・100株以上500株未満……1000円相当の製品詰め合わせ
・500株以上1000株未満……2000円相当の製品詰め合わせ
・1000株以上3000株未満……3000円相当の製品詰め合わせ
・3000株以上5000株未満……5000円相当の製品詰め合わせ
・5000株以上……7000円相当の製品詰め合わせ

サトウ食品<2923>の株主優待は、製品の詰め合わせです。同社は餅やお米などを販売しています。お米も餅も保存性が高く、若い方から高齢者の方まで幅広い層に人気がある優待内容です。

利便性が高く優待内容が魅力的であることから、権利確定日直前は個人投資家の人気銘柄として買いが入りやすい傾向にあるといえるでしょう。一方、直前に慌てて同社株を購入し、高値づかみをしてしまうことのないように注意が必要です。

では、同社株を今のうちに購入した場合、どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を8月末に購入し、10月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに売買をすると、株主優待は取れませんが売買益のパフォーマンスの大きさを確認できます。

▼検証結果
【2026年】今のうちに買いたい10月の優待銘柄
「サトウ食品」の損益推移(出典:システムトレードの達人)

勝率:91.30%
勝ち数:21回
負け数:2回
引き分け数:0回

平均損益(円):14,834円
平均損益(率):7.42%

平均利益(円):17,372円
平均利益(率):8.69%

平均損失(円):-11,813円
平均損失(率):-5.91%

合計損益(円):341,188円
合計損益(率):170.60%

合計利益(円):364,814円
合計利益(率):182.41%

合計損失(円):-23,626円
合計損失(率):-11.81%

PF(プロフィット・ファクター):15.441
平均保持日数:52.17日

検証結果を見てみると、勝率は91.30%、平均損益は7.42%です。勝率が高く平均損益もプラスとなっていることから、株価の値上がりが期待できる銘柄といえるでしょう。

注目度の高い人気の優待銘柄は、権利確定日が近づくにつれて株価は上昇していく傾向があります。
権利確定日直前に慌てて購入し、高値づかみで不用意な損失を被らないように気を付けましょう。

10月は、一年の中でも比較的、優待権利が確定する銘柄の少ない月です。数が少ない分、優待狙いの買いが集まりやすく、今回ご紹介したような人気優待銘柄ほど、株価が上昇しやすい傾向にあります。好優待銘柄に先回りすることで、お得に優待銘柄を獲得できるでしょう。

今回の検証は、あくまでも過去の株価データを用いた検証であり、未来の結果を表してはいません。しかし、株の売買を行う際に、今回のように簡単な検証をすることで、これから行おうとしている投資が「どの程度リターンを期待でき」「どの程度リスクがあるのか」を、事前に把握できます。

検証を行ってから投資すれば、きっと安心感が違うことでしょう。皆さんも投資する際には一度検証してくださいね。

※このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社および関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします

文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)
国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。
個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。『夕刊フジ』3年連続 株-1グランプリ グランドチャンピオン。
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