今年、日本公開30周年を迎える『トイ・ストーリー』シリーズの7年ぶりとなる最新作『トイ・ストーリー5』が公開中。

ウッディから保安官バッジを受け継いだジェシーらボニーのおもちゃたちは、今日も彼女のために奮闘している。
しかし、最先端タブレットの「リリーパッド」の登場によって、おもちゃたちは存在意義を揺るがされることに。デジタルの脅威を前に、ボニーとおもちゃたちの絆はどうなってしまうのか。

今回は、日本語吹替版でウッディ役を務める唐沢寿明と、新キャラクター・リリーパッド役の広瀬アリスに、作品の魅力や演じたキャラクターについて話を聞いた。

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――『トイ・ストーリー5』は、前作『トイ・ストーリー4』から7年ぶりの劇場公開となりました。

唐沢 7年も間が空いたわけでしょ? もう終わったと思ってたから(笑)。『2』から『3』、『3』から『4』でも10年近く間が空いてるし。もうちょっとまめに作って欲しいよね(笑)。

――唐沢さんはウッディと30年のお付き合いになります。ご自身にとって『トイ・ストーリー』はどんな作品ですか。

唐沢 『1』の公開当時にはまだ生まれていなかった人たちの中にも、「『トイ・ストーリー』見ています」って人はたくさんいますしね。言ってみれば”サザンオールスターズ”みたいなものですよ。親が子どもに聴かせ、その子どもが親になったときにまた子どもにサザンを聴かせるみたいな。
サザンの曲って古さを感じないじゃないですか。そんなところは『トイ・ストーリー』とよく似てるなって思います。

広瀬 『1』と私はほぼ同い年なんです。公開されたのは1歳とか2歳の頃なので。その頃からウッディを演じているのかと思うと、本当にすごいですよね。

唐沢 ホントだよ。しつこくやってんなぁ(笑)。

広瀬 (笑)。

――今作ではウッディも少し年齢を重ねたような姿で描かれています。

唐沢 USオリジナル版でウッディを演じているトム・ハンクスさんが言ってたんですけど、ハゲたように見えるのは帽子をしょっちゅう着脱するんで塗装が薄くなっただけなんです。出っ張ってきたお腹も経年劣化で詰め物の綿が落ちてきただけ。あれは別にハゲてるわけでもメタボというわけでもなく、人間と重ねてネタにしているだけなんですよ(笑)。
そういう設定は上手いなって思うし、そんなふうに格好悪い部分があっても大丈夫なのがウッディなんだろうなって。だってバズ・ライトイヤーはずっと格好良いキャラクターじゃないとダメじゃないですか(笑)。改めて登場するおもちゃたちの中で、一番人間っぽいキャラクターがウッディなんだろうなって思いました。

――広瀬さんから見たウッディはどんなキャラクターですか。

広瀬 私から見たらウッディはずっと格好いいです。お腹がぽよんってなったり、頭がピカーって光っていたりしても。

唐沢 それは別にハゲてるわけじゃないから(笑)。

広瀬 他のおもちゃたちがその光に照らされてて(笑)。

唐沢 本人だけがそれに気付いてないところがいいよね。

広瀬 そうそう(笑)。そんなところが愛おしいんですよ。みんなに愛されるすごい格好いいヒーローだなって思います。


30年変わらずウッディを演じ続ける唐沢寿明
広瀬アリスが語る『トイ・ストーリー5』の現代性

――広瀬さんは、ご自身が演じたリリーパッドをどんなキャラクターだと捉えていますか。

広瀬 リリーパッドはリリーパッドなりに正義を持っていて、ボニーのためを思って行動しているんです。でもそのせいでボニーのおもちゃたちと結果的に対立していってしまう。そんなキャラクターだったりするので、「あまり嫌味っぽくならないように」っていうことはアフレコのときにすごい言われていたんです。なのでそこはすごく気を付けながら演じさせてもらいました。

――デジタルデバイスでありながら、感情表現も求められる難しい役どころだったのでは。

広瀬 そうですね。そこについてもかなり意識して演じています。

――唐沢さんは、リリーパッドにどのような印象を持ちましたか。

唐沢 『トイ・ストーリー』のときも、子どものアンディが新しいおもちゃのバズ・ライトイヤーに食いついちゃってウッディが嫉妬しまくるっていうところからお話が始まったわけです。今回はタブレットのリリーパッドが現れてジェシーが嫉妬しまくるところから始まるわけで、30年経った今も実は同じことを繰り返しているわけなんですよね。いつの時代も新しいものが優位に立つ。
ただそれだけのことなのかなって思ったりしています。

――広瀬さんは、アフレコを振り返っていかがでしたか。

広瀬 声優としてのお芝居って専門職なので、私たちがいつもやっている俳優としてのお芝居とは全然違うんです。しかも私の場合、スペイン語とかもあったりしましたので。だいぶ苦労しました。

唐沢 僕は台本を読んでみたら、今までより出番がちょっと少なくなっていたので「ラッキー」って思いました(笑)。一番大変だったのは『1』の頃かな。当時は吹き替えの仕事なんてやったことがなかったので、どのタイミングで何をすればいいのか全然分からなかったんです。それでも精一杯のことをやろうと思って演じたんですが。そこは一緒ですよ、今回もね。

――広瀬さんは、劇中でリリーパッドに依存していくボニーの姿に共感する部分はありましたか。

広瀬 見ていてなんだかすごい時代性を感じました。
リリーパッドみたいな携帯端末を今の子どもは誰もが持ってますし、大人も仕事だけでなくプライベートでも使っていて、生活には欠かせないアイテムになっているじゃないですか。この『トイ・ストーリー5』ではそんな現代の姿がとてもリアルに映し出されているなって思いましたし、それをおもちゃ目線で見られるのはとても新鮮で面白かったりしました。でもやっぱりおもちゃで遊びながら友達を作る方が健康的だなって思います(笑)。
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