2026年7月2日より放送がスタートした『ワールド イズ ダンシング』は、三原和人氏による世阿弥の生涯を描いた歴史アニメ。南北朝時代を舞台に能の世界を描いており、原作コミックは全6巻が発行されています。


第1話では、「舞い」の良さが分からず、稽古からも逃げていた鬼夜叉(世阿弥)。度重なる戦争で衣食住にもこと欠く時代において、きれいな服を着せてもらい、何不自由なく暮らす中、家業とも言うべき能の世界に興味を持てずにいました。そんな彼がある日、目にしたのは、廃屋のような建物の中で鬼気迫る舞いを演じていたひとりの女性の姿。彼女に目を奪われた鬼夜叉は、ようやく舞いに対する「良い」という漠然とした感情を抱き、その想いの正体に興味を抱くのでした。

そして7月9日に放送された第2話では、その「良い」の正体に気付くとともに、過酷な現実が突きつけられることになります。はたして鬼夜叉に何が起こったのか!?

そこで本稿では、第2話の内容を紹介するとともに視聴者の反応をお届けします。

※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
◆まさかの展開に息が詰まる……!
「白拍子」と呼ばれる舞女の鬼気迫る舞いを目にして以来、積極的に舞いに取り組むようになった鬼夜叉。そして白拍子の女性の元を訪れては、そこから学ぼうとしました。一方の白拍子は、かつては将軍の前で舞うチャンスがあったほどの実力の持ち主でありながら、不治の病に侵されて明日をも知れない身。舞うことしかできないこともあり、身を売ることで日々の糧を得るのがやっとの生活を送っていました。


そんなある日、白拍子の舞いが変わる事件が起こります。鬼夜叉の父・観阿弥が、鬼夜叉に代わって白拍子に対価を払ったため、舞いから鬼気迫るものが消えてしまったのでした。鬼夜叉としては「持たざる者の必死の舞い」があの「良い」の源だったため、父・観阿弥の行為を横槍と捉えますが、それは身勝手な想いにすぎません。病死した白拍子を前にしてようやく己の間違いに気付いた鬼夜叉は、やるせない気持ちを抱えるのでした。

第2話は、第1話で川に落ちた、あのラストシーンからスタート。水の中で「型」の重要性に気付いた鬼夜叉は、やっと基本の大切さを理解したようです。視聴者も「型破り、形無し、という言葉も有りますよね」と「型」が大事であることに頷きます。

白拍子の舞いに「良い」を感じて以来、その正体を探ろうと必死になっていた鬼夜叉ですが、他の誰かに舞いを見せてもらっても「良い」は感じません。そこで直接、白拍子の元を訪れてあの舞いを見せてもらうことにしました。当初は鬼夜叉たちのことを「いいものを食わせてもらっている金持ちの子供」くらいにしか思っていなかった白拍子ですが、自分の舞いに興味を持ってくれる鬼夜叉と、その無邪気な笑顔の前では悪い気がしません。

第1話での白拍子の描写が鬼気迫るものだったため視聴者もどんな人物か気になっていましたが、「意外と普通の人だ」「舞ってくれるんだ」と警戒心を解きます。そして身を売るしかない現実に「ああ、そういうこと」「仕事の時間」「察していないのは鬼夜叉だけ……」と複雑な心境を覗かせていました。


こうして鬼夜叉・石也・コガネは白拍子の元を訪れるようになり、見せてもらうだけでなく舞いの指導も受けるようになります。友だちとして打ち解け、白拍子にとっても楽しい日々が訪れました。しかし鬼夜叉は、あの夜に見た鬼気迫る舞いが見られず、いまだ疑問が残ったまま。そんな彼に対し、白拍子は厳しい現実に絶望していたこともあって、自分にはそんな力などないと訴えます。そして才能がないと愚痴をこぼす鬼夜叉に「あんたには身体があるじゃないか!」と言い聞かせました。

それまで「コガネ殿も舞の心得あるのか」「徹底的に作画が良い」と盛り上がっていた視聴者も、白拍子が直面する辛い現実に「将軍様の前で舞えるかもしれなかった立場にはいたということか」「結核かしら」「この時代に労咳は厳しいな……」と同情的。「身体がある、言葉の重みがちがうんだよな……」と言葉にできない感情を抱きます。

そして「一度だけでもいい……華やかな舞台で舞えたなら……!」と、またあの鬼気迫る舞いを披露すると、「迫真の舞来たな……」「命を散らしてる」「命そのもの、魂そのもの……」「白拍子の舞いと人生の迫力にさ、息ができなくなるのよ……」と息を飲みました。

こうして鬼夜叉はようやく望んでいたものを目にしたわけですが、それは不幸な現実がもたらす“あってはならない舞い”でもあります。父・観阿弥が鬼夜叉に代わって対価を払い、そのせいで白拍子の舞いが軽くなったと感じた鬼夜叉は激怒。白拍子に支払われた対価を観阿弥に投げつけました。

「プロに仕事をさせたなら対価を払うのは当然だな。
父が正しい」「芸には対価を払え! 正論だ」「ちゃんと息子のことを見てる観阿弥」と父・観阿弥の理解度が増す一方で、「何も持たなかったから良い舞いが見られた」と取り乱す鬼夜叉については「何も持たないからよかった……ひどいな」「あまりにも自分勝手すぎる」「それは身勝手ぞ……」と非難が殺到します。

しかし白拍子が衝撃的な最期を遂げたことで己の愚かさを悟り、その舞いを引き継ごうとする姿が描かれると、「最悪なお別れをしてしまった若様」「白拍子の想いを背負って舞う鬼夜叉……」「白拍子に贈る舞」と責める気持ちにはなれません。「死期を悟っていたんやろうなぁとは思ってたわ」「舞えずに逝ってしまった」「一生背負って芸をやっていかねばならんのや。重すぎる」と、白拍子にも思いを馳せていました。

「なんか、なんだろう、めちゃくちゃ泣いてしまった」「やっぱとんでもない回だ。作品のテーマ、方向性の軸を完璧に、これ以上ないくらい印象的な形で示せている」「余白のある部分にすごい感じ行ってしまう」と感想が止まらなかった今回のエピソード。

そのほか「アマプラ配信に日本語字幕をつけてくだされええええ」とポストを投稿していた視聴者も。「小説『世阿弥最後の花』で世阿弥推しになり、数ヶ月前からアニメ放送を心待ちにしていた耳が聞こえない人がここにおります。なにとぞ……!」と訴えていました。

次回放送は7月16日。鬼夜叉の舞いがどのように変化したのかが楽しみです。

◆◆◆『ワールド イズ ダンシング』放送情報◆◆◆

【放送情報】

TOKYO MX 7月2日(木)より 毎週木曜 22:00~

BS朝日 7月3日(金)より 毎週金曜 23:00~

TVQ九州放送 7月3日(金)より 毎週金曜 17:00~

サンテレビ 7月2日(木)より 毎週木曜 24:00~

KBS京都 7月2日(木)より 毎週木曜 22:00~

メ~テレ 7月2日(木)より 毎週木曜 26:30~

HBC北海道放送 7月2日(木)より 毎週木曜 25:26~

ミヤギテレビ 7月2日(木)より 毎週木曜 25:29~

RCC中国放送 7月2日(木)より 毎週木曜 25:56~

【配信情報】

6月29日(月)22時よりPrime Videoで地上波先行・最速配信中

7月2日(木)22時よりABEMAで地上波同時・先行配信中

【一般配信】

7月3日(金)22時より、dアニメストア、dアニメストア for Prime Video、dアニメストア ニコニコ支店、DMM TV、FOD、FODチャンネル for Prime Video、Hulu、Lemino、J:COM STREAM、TELASA、milplus見放題パックプライム、U-NEXT、アニメ放題、バンダイチャンネル、ニコニコ、TVer、WOWOWオンデマンド、ふらっと動画

【都度課金配信】

Google Play、YouTube、HAPPY!動画、ビデオマーケット、カンテレドーガ、music.jp

【STAFF】

原作:三原和人『ワールド イズ ダンシング』(講談社モーニングKC刊)、監督:黒柳トシマサ、キャラクターデザイン:佐々木啓悟、シリーズ構成・脚本:川滿佐和子、副監督:淵本宗平、サブキャラクターデザイン:久武伊織、プロップデザイン:おだし、美術設定:緒川マミオ、美術監督:小倉宏昌・井上一宏、色彩設計:佐藤直子・成毛久美子、3D監督:中野祥典、撮影監督:菊池優太郎、編集:平木大輔、音響監督:長崎行男、音楽:篠田大介、オープニングテーマ:マカロニえんぴつ「終宵」(TOY'S FACTORY)、エンディングテーマ:hockrockb「名もない花」(TOY'S FACTORY)、題字:根本 知、型付監修:津村禮次郎、振付:森山開次・川村美紀子、能楽監修:川口晃平、歴史監修:清水克行、アニメーションプロデューサー:溝口 侃、アニメーション制作:Cypic

【CAST】

鬼夜叉:花守ゆみり、石也:土屋神葉、コガネ:内田真礼、増次郎:朴 璐美、足利義満:櫻井孝宏、観阿弥:小西克幸、犬王:松田洋治、二条良基:飛田展男、業子:能登麻美子、千晴:水瀬いのり、白拍子:沢城みゆき、十二五郎:石谷春貴、サツキ:瀬戸芭月

(C)三原和人・講談社/『ワールド イズ ダンシング』製作委員会
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