士郎正宗が1989年に発表したマンガ『攻殻機動隊』(講談社 KCデラックス刊)は、情報ネットワークとサイボーグ技術が高度に発達し、人々が電脳へと接続された近未来を舞台に、電脳犯罪に立ち向かう全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる特殊部隊の活躍を描くサイバーパンクSFだ。
押井守が監督した1995年公開の劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を皮切りにハリウッド実写映画、ビデオゲームなど数多くのメディア展開を経て、そのSF設定とビジュアル表現は世界中のクリエイターへ影響を与えた。
サイエンスSARUがアニメーション制作を担う完全新作アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』ではキャスト勢を刷新。草薙素子役は2013年から公開された劇場アニメ『攻殻機動隊ARISE』シリーズで同キャラクターを演じた坂本真綾が担当する。荒巻大輔役は山路和弘、バトー役は安元洋貴、トグサ役は中村悠一。監督はモトちゃん、シリーズ構成・脚本はSF作家の円城塔が務める。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
「スタッフとキャストに拍手!」
事前にキャスト情報が発表されていなかった本作。第1話放送後は1995年の劇場版や2002年のTVシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』でバトー役を演じてきた大塚明夫が、自身のSNSで「大成功だね! スタッフとキャストに拍手!」と投稿して放送開始を喜びを投稿していた。
さらにトグサ役だった山寺宏一も「そういうのずるいよ~ 明夫さんカッコよすぎ あっ遅ればせながら僕も同意見です! めちゃくちゃ面白かったです! 応援してます!」と続いている。スタッフ&キャストの新体制は、古くからの攻殻ファンにも歓迎された。
“ナメクジの交尾”がトレンド入り!
そして迎えた第2話。
それから3か月後の2029年7月。ある人物の監視のためジャングルで張り込みを行うバトーのもとに荒牧が訪れ、夏休み中の素子を呼び出すように指示を出す。そのころ素子は、休暇を取り消されたことなど知るはずもなく海でバカンス中。
船上で同性の友人と唇を重ねる素子。友人たちに体をまさぐられ、あえぎ、そして目を回す……。
電脳空間での行為をお楽しみ中だった素子にアクセスしてしまったバトー。素子の絶頂の声に顔を赤らめ、腹も気持ち悪くなると「ヌルヌルしやがってナメクジかよおまえは! 端末がない器官でよかったあ」と思わず漏らしてしまう。
バトーのセリフは原作では「ヌルヌルしやがってナメクジの交尾かおまえはーーー」だ。原作ファンにはあまりにも有名な“ナメクジの交尾”シーンにネット上も盛り上がった。
「ナメクジでたぁ」「割とちゃんとヌメヌメしていたなw」「ここまで原作準拠だとは思わなかった」「例のナメクジシーン。
“ナメクジの交尾”はなんとトレンド入りも達成。「ナメクジの交尾マイルドだったなぁ・・・」「例のシーンが着衣になるのは時間帯浅いせいかなーとも思う」といった声もあるが、「令和の世にナメクジをアニメ化していただき、制作陣、演者の方々には感謝してもしきれない」「ナメクジの交尾をうまく全年齢版にしててすごい」など満足したファンが多かった。
「まさかの佐藤せつじさんだった!!」
夏休みが取り消された素子は、外務大臣の通訳の電脳にウイルスが侵入したことを荒牧から告げられた。
荒巻は亡命中のマレス大佐による秘密会談妨害の気配を感じ、素子に逆探知による犯人(ハッカー)の追跡を指示。素子は新米隊員のトグサと行動に出る。
シーンが変わり、作業中になにやら怪しげな行動をする清掃局員が登場する。清掃局員といえば押井守監督の劇場版で千葉繁が演じて印象的だっただけに、視聴者たちも反応。今回、声を担当したのは佐藤せつじだ(相方の清掃局員は上田耀司が担当)。
「え!?佐藤せつじ居ない!?!?」「千葉繁さんと声質似てる!」「ゴミ清掃員の声がちょっと寄せてるのちょっとおもろい」
エンドクレジットで確認したファンからは「千葉さんだ!と思ったらびっくり!まさかの佐藤せつじさんだった!!似すぎw」「清掃員の佐藤せつじが千葉繁の演技そっくりだったのは押井ファンへのサプライズだったりするのかな?」という反応も見られた。
その清掃局員の乗る回収車との対向を猛スピードで走り去る黄色い車。逆探知して駆けつけた古参隊員のイシカワたちだ。
ゴミを出しに来たものの、出しそびれてしまった人物から回収車がいたことを聞き出したイシカワは慌てて車で走り出す。
清掃局員はゴミ回収をしながら電話をしてゴーストハックをしていた(電脳は脳を直接ネットワークに接続する。ゴーストハックは不正アクセスで防壁を突破し、他人のゴーストを乗っ取ること)。顔も合わせないまま、いきなり離婚を突きつけてきた女房の気持ちを知るためだ。
上司からの無線連絡で警察が動いていることを知った清掃局員。「ゴースト破りがバレたんだ!」とアクセルを踏むが、素子たちが追いつき……。
「そうそう原作こんな感じだった」
令和の『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、1995年押井監督版などと比較してキャラクターデザインやストーリーがかなり原作に寄せられていることも話題の一つだ。第2話を終え、視聴者から「新攻殻、デフォルメとかギャグの感じが原作準拠で良いね」「そうそう原作こんな感じだった」「アニメなのに漫画原作読んでるのと感覚変わらないって凄いぞ…!?」「原作準拠で見ていて楽しい(先日、漫画版を読み直しました)」など好意的な意見が寄せられている。
放送後にサイエンスSARUが第2話で絵コンテ・演出を担当した蓮谷トヲルのコメントを紹介している。
「注目ポイント大きく『キャラクターデザイン』『色』『音楽』です。『アニメ』として、まず『キャラクターデザインですね。半田様の原作への深い経緯をもちつつ、現代に対応した『キャラクターデザイン』を楽しんでいただきたいです。
未来社会を描きながら、どこか懐かしさも感じる令和のTVアニメ化。以上、第2話「SUPER SPARTAN ii + JUNK JUNGLE i」のまとめでした。
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、毎週火曜23時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット"火アニバル!!"枠にて順次放送。7月14日よりKRY山口放送、7月25日よりアニマックスにて放送開始。ストリーミングは毎週火曜23時30分からPrime Videoで国内最速配信後、毎週水曜23時30分から各配信サイトにて順次配信開始になります。
■TVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
<スタッフ>
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
監督:モコちゃん
シリーズ構成・脚本:円城 塔
キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
美術監督:片野坂恵美
美術監修:増山 修
色彩設計:橋本 賢
撮影監督:伊藤ひかり
編集:廣瀬清志
音響監督:丹下雄二
音響効果:八十正太
録音:太田泰明
音楽監督・音楽:岩崎太整
音楽:小西 遼、YUKI KANESAKA
音楽制作:フライングドッグ
オープニングテーマ:「GO GHOST」King Gnu
エンディングテーマ:「Blue」MILLENNIUM PARADE feat. Saya Gray, Daniel Caesar
アニメーション制作:サイエンス SARU
製作:THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
<キャスト>
草薙素子:坂本真綾
荒巻大輔:山路和弘
バトー:安元洋貴
トグサ:中村悠一
イシカワ:後藤光祐
サイトー:奈良 徹
オペレーター:大井麻利衣
フチコマ:金田朋子
(C)2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
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