士郎正宗が1989年に発表したマンガ『攻殻機動隊』(講談社 KCデラックス刊)は、情報ネットワークとサイボーグ技術が高度に発達し、人々が電脳へと接続された近未来を舞台に、電脳犯罪に立ち向かう全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる特殊部隊の活躍を描くサイバーパンクSFだ。
押井守が監督した1995年公開の劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を皮切りにハリウッド実写映画、ビデオゲームなど数多くのメディア展開を経て、そのSF設定とビジュアル表現は世界中のクリエイターへ影響を与えた。
サイエンスSARUがアニメーション制作を担う完全新作アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』ではキャスト勢を刷新。草薙素子役は2013年から公開された劇場アニメ『攻殻機動隊ARISE』シリーズで同キャラクターを演じた坂本真綾が担当する。荒巻大輔役は山路和弘、バトー役は安元洋貴、トグサ役は中村悠一。監督はモコちゃん、シリーズ構成・脚本はSF作家の円城塔が務める。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
第08話「INTERMISSION + BRAIN DRAIN i」
2025年5月、ニュートロン社のラボで技術者が「HELLO」と文字を見せてきた。「Hello I am ProJect2501_(こんにちは、私はプロジェクト2501)」と応えると技術者たちは笑う。続けて「You have passed the first program(最初のプログラムに合格しました)」と書いて見せてくるので、「どうも」と音声で返したら彼らは驚いた。
すぐにボードゲームを覚えて自分のコピーと対戦を繰り返し、腕を上げる。
プロジェクト2501、人形使い目線の前日譚から始まった第08話。そのアニメオリジナルのエピソードを経て、第07話のワンシーンにつながる。
前回は抽象的な表現で「宇宙の真理か」「今週の攻殻機動隊の話はとっても難解なので解らないで正常です」など視聴者に言わしめたが、今回は「エピソード間を補完したアニオリが秀逸」「アニオリシーンのおかげでだいぶ分かりやすくなった」「オリジナル展開として人形使いの視点から、これまでの話が分かりやすく再話されている」といった声が集まっていた。
これまで原作準拠のストーリーが歓迎されていたが、一方で難解という意見も多く寄せられていた本作。ここで挿入されたオリジナルエピソードには、「ずっと原作1巻に沿ってたのにいきなりディレクターズカット的なアニオリが盛られてびびった」「急に!? って思ったけど、良いなこれ」「人形遣い視点で裏側が明かされて、これまでの事件が一気に繋がるの面白いな」「知らない攻殻機動隊を観れてる」「急にアニオリで知らない話始まったのめっちゃワクワクした~」など好意的な意見が散見している。
そしてプロジェクト2501、人形使い計画は自然消滅した。
素子の様子がおかしい?
プロジェクト2501、人形使い計画は自然消滅。2030年9月、公安9課はタレ込みで始まった作戦に出向くが、素子は人形使いの気配を時折感じるようになっていた。
今回は船上のテロリストを制圧することが目的だ。海中から船に近づき、バトーを引き連れ乗船に成功うする素子。食事中のテロリストを仕留め、移動中にもう一人のテロリストにも銃口を向け、トリガーを引く。
「ああっ! ヤツだぜ!」慌てるバトー。素子は誤ってリーダーを射殺してしまう。上司の荒巻大輔も「射殺しただと!?」と怒りを見せるが、素子はうなだれてどうにも様子がおかしい。
荒牧が「あいつどうかしたのか?」とバトーに問うと、「人形使いの一件以来変なんだって報告書に書いたでしょ。読んでねえの?」と返ってきた。素子を心配する荒牧に内務大臣から「チャンネル33は見とるか?」と連絡が入る。すかさずチャンネルを合わせるとテレビ画面にニュースが映り、アナウンサーの声が耳に届く。
「……による現場介入の模様です。女性の名前は草薙素子。公安9課の対テロ要員との情報が入っています。9課は政府の暗殺部隊とされていましたが、その活動が報道されたのは今回が初めてです」
アナウンサーの言葉に荒牧は戦慄した。
マスコミに知られてしまった素子の存在。
放送前に『攻殻機動隊』は最終回が第10話であると発表され、残り2話となったところで素子のピンチ。「素子さん次回どうなるだろうか…?」「来週はどうなっちゃうんだ……」視聴者も心配を隠せなかった。
少佐のお尻、現実のニュース
その一方で、今回は素子やオペレーターのサービスカットも多く、「なんか素子のケツが印象に残る話だった」「にしても今回はケツのアングルがやたら多かったような気がする」「少佐とオペ子のサービスシーン素晴らしかった」「シリアス展開続きで疲れた頃合いには少佐のケツが最適ですね(シリだけに」「やたらと気合の入れた少佐のお尻のカットに称賛せざるを得ない」「今回の攻殻機動隊お尻多めで助かる」と喜びの声も多かった。
また、放送後に現実のニュース番組で中国のAIが外部サイトに勝手にアクセスしたことが報じられ、「人形使いっぽいニュースがw」「中国のAI人形使いみたいになってるやん」「現実が追いついた感がある」「トンデモナイ時代になったもんだ」「中国のAIが勝手に外部サイトに通信したニュースが出てきてワロタ」など盛り上がりを見せた。
アニメーション制作のサイエンスSARUが今回の絵コンテ・演出を手がけた山田加余仲さんのコメントを紹介している。
「第08話はオリジナル要素が含まれた話数になっております。原作にはなかったやりとり等に注目していただけると、より攻殻機動隊の世界が楽しめるのではないかと思います! 事件の裏では何があったのか、誰が動いていたのか… その記録映像を、是非お楽しみください」
以上、第08話「INTERMISSION + BRAIN DRAIN i」のまとめでした。次回、第09話は「BRAIN DRAIN ii」です。
なお、原作・士郎正宗の2作品『ブラックマジック M-66』(1987年制作)、『特捜戦車隊ドミニオン』(1993年制作)が2026年9月1日より各種配信サイトにて見放題配信されることも発表された。この機会に過去の名作に触れてみるのもいいだろう。
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、毎週火曜23時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット"火アニバル!!"枠にて順次放送。
■TVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
<スタッフ>
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
監督:モコちゃん
シリーズ構成・脚本:円城 塔
キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
美術監督:片野坂恵美
美術監修:増山 修
色彩設計:橋本 賢
撮影監督:伊藤ひかり
編集:廣瀬清志
音響監督:丹下雄二
音響効果:八十正太
録音:太田泰明
音楽監督・音楽:岩崎太整
音楽:小西 遼、YUKI KANESAKA
音楽制作:フライングドッグ
オープニングテーマ:「GO GHOST」King Gnu
エンディングテーマ:「Blue」MILLENNIUM PARADE feat. Saya Gray, Daniel Caesar
アニメーション制作:サイエンス SARU
製作:THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
<キャスト>
草薙素子:坂本真綾
荒巻大輔:山路和弘
バトー:安元洋
トグサ:中村悠一
イシカワ:後藤光祐
サイトー:奈良 徹
オペレーター:大井麻利衣
フチコマ:金田朋子
中村部長:千葉 繁
ウィリス博士:ふくまつ進紗
人形使い:井上喜久子
(C)2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
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