実物大ユニコーンガンダム立像は2017年、「ダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場」にて展示がスタートした。それ以来、その大迫力の造形と“ユニコーンモード”から“デストロイモード”への「変身」を実現する精密なギミックが話題を呼び、日本だけでなく海外からも多くの観光客が集まる名所となった。
今年6月20日からは、カトキハジメによる新たなマーキングが加えられた「RX-0ユニコーンガンダム Ver. TWC FINAL」に衣替え。さらに8月22日からは、実物大ユニコーンガンダム立像と「ダイバーシティ東京 プラザ」の壁面に投影される映像演出「WALL-G」が連動する特別映像「UNICORN GUNDAM Statue ― BEYOND POSSIBILITY ―」の演出が実施されてきた。
「実物大ユニコーンガンダム立像 ファイナルセレモニー」は、小雨が降り続くやや不安定な天候の中、最後の勇姿を見届けようと数多くのファンが来場し、熱気あふれる雰囲気の中で始まった。オープニングムービーに合わせて実物大ユニコーンガンダム立像がデストロイモードへと変身したあと、MCを務める声優の大河元気が立像前の特設ブースから挨拶し、セレモニーがスタートした。
まず行われたのは、実物大ユニコーンガンダム立像をはじめとする、実物大ガンダム立像の歴史を振り返るコーナーだ。2009年にお台場・潮風公園で展示され、52日間で約415万人が来場した初の実物大ガンダム立像となる「RX-78-2 ガンダム Ver.G30th」は、仕様変更を重ねながら潮風公園、東静岡、お台場の3か所で展示された。
さらに、お台場ではユニコーンガンダム、上海ではフリーダムガンダム、福岡ではνガンダム、大阪・関西万博会場では新たなガンダム像が展示され、この17年の間に合計8体が展示されたことの説明があった。ほかにも、横浜では「動くガンダム」が公開されたことなど、立像から派生したプロジェクトもあわせて紹介された。
そして話題は、惜しまれつつも展示が終了する実物大ユニコーンガンダム立像に移る。アニメ『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』に登場するRX-0ユニコーンガンダム1号機がモデルとなったこの立像は、機体の特徴であるアンテナの開閉とサイコフレームの発光を再現した。
大河が、サイコフレームが発光している理由について「我々にもわからんのです」と作中の台詞になぞらえてコメントすると、会場からは笑いが起こる。続けて、実物大ユニコーンガンダム立像をさらに詳しく知るためのクイズが2問出題された。それによると、雨が多かったこともあり、立像の現地での組み立てには約2か月半もかかったそうだ。また、現在の立像に付けられた「Ver. TWC」の「TWC」は、立像エリア一帯を表す「Tokyo Waterfront City=東京臨海副都心」であることも解説された。
大のガンダム・ガンプラファンである大河が愛情たっぷりにプレゼンした「立像の歴史」コーナーはここで終了する。次に、有終の美を飾るスペシャルライブコーナーへと移った。『機動戦士ガンダムUC』、『機動戦士ガンダムNT』、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で音楽を担当する澤野弘之と、ボーカリストのSennaRinが登場した。『機動戦士ガンダムUC』の挿入歌である「Sternengesang」にSennaRinが日本語詞をつけた「yet.」、そして『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の挿入歌である「ENDROLL」が披露された。
ダイバーシティ東京 プラザの壁面には、ライブ映像と共に『UC』の映像が流されたほか、立像も楽曲に合わせてサイコフレームの発光カラーが変化していった。特別なシチュエーションでの演奏・歌唱となり、ガンダムの世界観が目の前に広がるような時間となった。
演奏後、澤野とSennaRinが立像やガンダムシリーズについてコメントする。
続いてこの日のバンドメンバーを紹介したあと、実物大ユニコーンガンダム立像のテーマソングである「Cage」が、この日のためにリアレンジした「Cage enD」として演奏される。立像への感謝を、そのエモーショナルな歌声と演奏から届けた。それに呼応するようにサイコフレームの発光カラーも繊細に変化し、まるで惜別の光のように広場を照らしていった。
演奏終了後、いよいよ「実物大ユニコーンガンダム立像 ファイナルプログラム」の時間となる。9年間の立像の歴史、『ガンダムUC』本編とこれまで壁面で上映されてきたアニメーションを編集した特別な映像「UNICORN GUNDAM Statue ― BEYOND POSSIBILITY ―」が流れた。映像終了のタイミングで花火が打ち上がった際には、来場者からも大きな歓声が上がった。
その後、再び特設ブースに登壇した大河から挨拶があり、セレモニーは終了する。しかし、ラストにサプライズがあった。エンディング映像と共に、バナージ・リンクス役の内山昂輝とハロ役の広橋涼からお別れを告げる録り下ろしメッセージが流され、ファイナルセレモニーの最後をドラマティックに締めくくった。
実物大ユニコーンガンダム立像の公開は8月31日まで。あとわずかとなったが、ぜひその最後の勇姿を見届けたい。またファイナルセレモニーの模様は、ガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」にてアーカイブ配信中だ。
©サンライズ
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