◆オランダリーグ1部第4節(31日)フェイエノールト2ー2デンハーグ

 オランダ1部フェイエノールトの日本代表FW上田綺世(28)がフランス1部リールに完全移籍することが31日、有力となった。オランダ、フランスの複数メディアが現地30日に一斉に報じた。

移籍金は1500万ユーロ(約28億円)と伝えられている。フランスの移籍市場は現地9月1日までとなっており、日本代表のストライカーは期限終了寸前の“駆け込み移籍”で欧州CLに出場するフランスの強豪の一員に加わることになりそうだ。

 森保ジャパンのストライカーの電撃移籍が実現することになりそうだ。現地報道によると、リールへの移籍交渉は最終段階。30日の第4節デンハーグ戦(2△2)で3試合連続となる今季3ゴール目を挙げた上田は31日にもフランス入りし、メディカルチェックを受けた後に正式契約を締結するという。

 移籍金は1500万ユーロ(約28億円)前後とされ、23年8月のフェイエノールト加入時の1000万ユーロ(当時のレートで約15億円)からユーロ換算で市場価値が1・5倍に。期限が迫る中での駆け込み移籍成立へ、デンハーグ戦後にチームメートに別れを告げ、フランスへと向かった。

 フランス1部リーグは、5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)の1つに数えられ、移籍が実現すれば、上田にとって5大リーグ初挑戦となる。昨季はリーグ3位に入った強豪で、今季は欧州CLにも出場。ともに強豪のアーセナル(イングランド)やバイエルン(ドイツ)などとの対戦が決まっている。

 1トップのシステムを採用するチームには、フランス代表で通算57ゴールを挙げ、18年ロシアW杯の優勝メンバーにもなったFWジルー(39)が君臨。今季も2試合で1ゴール2アシストをマークしているが、9月30日に40歳を迎えることもあり、上田に事実上の“後継者”としての役割を求めてのオファーとなった。

 上田はJ1鹿島からベルギー1部サークル・ブルージュを経て、23年からフェイエノールトに所属。日本代表では22年カタールW杯、26年北中米W杯に出場し、エースとして活躍した北中米大会では1次リーグ第2戦チュニジア戦(4〇0)で2得点した。

 森保ジャパンの敗退が決まった北中米大会の決勝トーナメント1回戦ブラジル戦(1●2)後には「もっと成長しなきゃいけない。この4年間で自分の成長を実感できたからこそ、この年だけど、もっと成長できるんじゃないかって可能性も感じている」と語っていた。フェイエノールトでは昨季25ゴールで得点王に輝き、今季もエースの座が“確約”されていたが、さらなる成長を期すストライカーは「安泰」の立場を捨て、新天地・フランスでの「挑戦」を選ぶことになりそうだ。

 ◆リール・オリンピック・スポルティング・クラブ 通称「リール」。フランス北部のリールに本拠地。1944年創設。リーグ優勝通算4度で、直近は2020~21年シーズン。昨季は3位。監督は世界的名将のカルロ・アンチェロッティ氏(67)の息子・ダビデ氏(37)。主な歴代所属選手に元ベルギー代表MFエデン・アザール、元イングランド代表MFジョー・コールら。

今季は2試合を終えて1勝1分けで3位。

 ◆過去の主な日本人選手の駆け込み移籍

 ▽11年長友佑都(チェゼーナ→インテル) 最終日の1月31日に電撃合意。FC東京からの期限付きで約半年間プレーしたチェゼーナと完全移籍で契約し、インテルに即、期限付き移籍という形でまとまった。締め切り時刻の3分前に成立したと伝えられている。

 ▽14年香川真司(マンチェスターU→ドルトムント) 監督交代のあおりを受けた出場機会の減少に伴い、古巣のドルトムントに電撃復帰。最終日の8月31日の契約成立となった。

 ▽21年冨安健洋(ボローニャ→アーセナル) 8月31日、締め切り時間の数時間前に強豪アーセナルへの移籍が成立。当初はトットナムやACミランなどへの移籍がうわさされていたが実現せず、最終日にアーセナルが獲得に成功した。

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