三菱自動車の最新モデルのひとつとなる「デリカミニ」。軽自動車でありながらも、三菱自動車の最新のコネクテッド・サービスが数多く用意されています。
Google機能をベースに、コネクテッドをプラス
三菱自動車のコネクテッド・サービスが「MITSUBISHI CONNECT」です。スマートフォンのアプリを使ってクルマとつながり、さまざまなサービスを利用できます。三菱自動車の中で機能の充実度でいえば、同社のフラッグシップとなる「アウトランダーPHEV」が一番になりますが、それに続く充実度となれば実は最新の「デリカミニ」が該当します。
新型「デリカミニ」に関して言えば、12.3インチHDディスプレイの「Google搭載インフォテインメントシステム」が用意されており、クルマだけでGoogleアシスタントとGoogleマップ、Googleプレイを利用できます。もちろん、Apple CarPlayとAndroid Autoも使え、そのうえスマートフォンでの「MITSUBISHI CONNECT」機能が追加される格好になっています。
「デリカミニ」は軽自動車ではありますが、最新モデルだけあって、インフォテインメント系は非常に充実した内容になっているのです。
愛嬌ある起動アニメーションと
グーグルによるストレスフリーな音声操作
「デリカミニ」のインテリアは、運転席前の7インチディスプレイと、メインの12.3インチのナビディスプレイが一体型となっているのが特徴です。クルマに乗り込んで、スタートボタンを押すと、「デリカミニ」のアイコンとなるヘッドライトのグラフィックが映し出されます。寝ているところを起こされたように、キョロキョロとまわりを見るような可愛らしいグラフィックです。
メインディスプレイにはGoogleマップが表示され、「OKグーグル」と呼びかければ、ハンズフリーでの操作も可能。音声認識は、精度も反応速度もなかなかに優秀です。マップや音楽系だけでなく、エアコンの操作などもできます。
もちろんGoogleマップなので、地図や機能は最新。
離れたところからエアコン、ドア、カメラをリモート操作
そんな基本的な機能にプラスされているのが、スマートフォンのアプリで利用する「MITSUBISHI CONNECT」です。
アプリのトップ画面には、クルマのアイコンとともに、大きく「スタート」「ドアアンロック」「ドアロック」「車外撮影」のボタンが表示されています。これらのボタンはリモート機能の操作用です。「スタート」を押せば、離れたところからクルマのエンジンを始動させ、エアコンを作動させることができます。
クルマに乗る前の10分ほど前に、リモート操作してエアコンを作動させておけば、乗るときに車内は適温になっているというわけです。冬の寒い日、夏の暑い日に、非常にうれしい機能です。
また、ドアのロックとアンロックもボタンひとつで遠隔操作が可能です。「車外撮影」のボタンを押せば、駐車しているクルマのカメラが前後を撮影して、写真をスマートフォンに送付してくれます。雪の日などに、離れた駐車場にいるクルマのまわりの様子を確認できるのも助かります。
これが、「リモートエアコン」と「リモートドアロック/アンロック」「リモートカメラ」の機能です。
クルマの状況と異常もアプリで知ることができる
また、クルマとアプリでつながっていますから、クルマの状況の把握もできます。アプリのステータス表示に移れば、「マイカーステータスチェック」機能でオドメーターや航続可能距離を確認できます。
また、「締め忘れ通知」「警告灯通知」「セキュリティアラーム通知」機能で、ドアの締め忘れや、セキュリティアラームの作動なども警告として通知してくれます。これまで走行した「ドライブ履歴」は、走行距離と時間のみとなります。移動先はわからないタイプです。
事前に走行時間やエリア、スピードを設定しておき、それを超えたときにスマートフォンに通知する「ドライブ見守り通知」機能もあります。自分以外の家族のクルマの使用を見守ることができるというもの。遠隔地に住む、高齢家族のクルマの使用状況をチェックしたい人には助かる機能でしょう。
自車位置を確認でき、目的地を事前にクルマに送る
マップを使う機能が「カーファインダー」と「目的地送信」機能です。「カーファインダー」は、アプリのマップ画面で、駐車しているクルマの場所が表示されるというもの。大規模商業施設などで、駐車位置がわからなくなって困った! という経験のある人も多いはず。そんなときに非常に助かる機能です。
「目的地送信」は、クルマに乗る前に、アプリで目的地を設定しておく機能です。クルマがアプリの送信データを確認するのは、エンジン始動時なので、走行前に送信しておく必要があります。走行中は使えませんので注意を。
万一の事故対応から、Amazonアレクサ、Wi-Fiの使用まで
今回の試乗では使用しませんでしたが、他に万一の交通事故時に通信する「SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付き)」や、Amazonアレクサを音声でリモート操作する「リモートボイスコントロール」、車内でWi-Fiによるネット接続をする「docomo in Car Connect」(ドコモとの契約が必要)、「自動ソフトウェアアップデート(OTA)」といった機能も用意されていました。
【まとめ】今どきの欲しい機能がきっちり揃っている
今回の「デリカミニ」は、三菱自動車として、初めてGoogleインフォテインメントシステムを大々的に組み込んだモデルです。その「デリカミニ」のインフォテインメント系を試してみて思ったのが、「このスタイルが、これからのスタンダードのひとつになるのではないか」ということです。
ナビと音楽はGoogleとApple CarPlay/Android Autoなどに任せて、クルマと離れたときに自動車メーカーのコネクテッド・アプリを使うというスタイルです。もちろん、ナビを自前で賄い続ける自動車メーカーもあるでしょう。けれど、ナビと音楽は外部に任せるというスタイルも定着するはず。
普段からGoogleのサービスをスマートフォンで利用している人であれば、Googleインフォテインメントシステムは使いやすいことでしょう。今回の試乗でも、何の違和感もなく使うことができました。
そして、なによりも素晴らしいと思うのは、軽自動車というエントリーのジャンルから、最新機能を載せたということです。「デリカミニ」の価値を高めるシステムと言えます。
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筆者紹介:鈴木ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。
最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。

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