このスマート文具、販売前年比では、コロナ禍もあってここしばらく前年割れベースで推移していた。しかし、コロナ禍の終息を見越してか、この8月は販売数の前年比で159.7%、販売金額で166.6%。9月は販売数で138.4%、金額で180.1%と大幅に売り上げが伸びている。9月から3月までは、手帳需要でスケジュール帳用のリフィルの売り上げが伸びるが、今年は立ち上がりが順調だ。
メーカー別の販売数シェアを見ると、手帳需要に伴う季節変動が大きい。この9月、40.1%でトップのレイメイ藤井は、システム手帳「DAVINCI」のリフィルで販売を伸ばした。スマホアプリ「Refill Stocker」と連携し、スケジュール帳などに書いた内容をスマホで撮影することで、過去のリフィルを持ち歩ける。
販売数シェア24.3%で2位のキングジム。主力商品は「SHOT DOCS」だ。中でも売れ筋は、クリアファイル型の名刺フォルダー。同名の専用アプリを使って名刺を撮影すると撮影時のゆがみを補正して画像化。Evernoteと連携させて文字を認識し検索に利用することもできる。名刺以外にもA4の書類をファイルする製品もラインアップしている。
シェア20.7%のぺんてるは、また一味違ったスマート文具「スマ単」シリーズを展開する。デジタル単語帳ともいえる製品だ。6行タイプと12行タイプがある。単語帳的な使い方なら、まず1行ごとに左ページに英単語、右ページに訳を書き入れる。
手書きのメモは、どこにでも持ち運べ、すぐに書けるという機動性にあふれたシステムだ。さっと書きとめ、あとからデジタル化というのは、とてもいいアイディア。いくらでもバリエーションは広げられそうだ。アナログとデジタルを融合させた利便性をさらに追及する製品の登場を期待したい。(BCN・道越一郎)
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