天板に12インチ・フルカラーのE Ink製電子ペーパーを備えた試作品だ。この色がとても鮮やかだった。ASUSといえば、マルチディスプレイが得意なPCメーカー。例えば、メインディスプレイに加え、縦幅が半分のサブディスプレイをキーボード上部に備えたZenbook Pro Duoシリーズ。1.5画面とも言えるこのPC、いったい何に使うのか? とは思いつつ面白い製品だった。さらに今春登場した、14インチ画面を丸々2つ備えた完全2画面の「Zenbook DUO」は、ここまで来たか感が満載。これまでにないPCの可能性を感じさせた。古くは2012年、「TAICHI21」なる表裏2つの液晶画面を備えたノートPCをリリースしたこともあった。 今回参考出品されていたProject Daliは、表裏画面のTAICHI21の流れを受け継ぐものかもしれない。ただし、天板のディスプレイが電子ペーパーという点で全く異なる。電子ペーパーは、表示している間は電力を消費しないという大きな利点がある。電力を必要とするのは書き換える時だけ。
しかも視野角はほぼ180度であるため、電源OFFの状態でも、広い範囲でクオリティーの高い絵を常に表示し続けることができる。絵でも写真でも文字でもロゴでも何でもこい。他とは決定的に違うデザインの天板を備えたノートPCの完成だ。しかも、専用ソフトで自在に書き換えることができる。飽きたらいつでも変更できるわけだ。 E Inkの電子ペーパーといえばモノクロのイメージが強かった。これまでカラーの電子ペーパーも数多く見てきたが、ちょっと色がついた程度のもの、という認識しかなかった。しかし実はここまで進化していたのだ。ASUSはその技術をいち早く取り入れ、PCに融合させようとしている。書き換えには5~10秒ほどかかるため動画の表示はできない。しかし、静止画であれば、かなりきめ細かな表示ができる。天板のデザインを変化させるだけでなく、天気予報やニュースを表示させ定期的に書き換えさせたり、何かお知らせがあったタイミングで書き換えて表示させたりと、用途はたくさんありそうだ。