キシリトールに新たな研究結果。血中濃度が高い人は心筋梗塞・脳...の画像はこちら >>



 シュガーレスガムの摂取に、予期せぬ健康リスクの存在が指摘されている。



 甘味料として使われるキシリトールの血中濃度が高い場合、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる恐れがあるとの研究結果が発表された。



 ドイツのベルリン・シャリテ医科大学の研究チームは、30年間にわたり1万7710 人のデータを分析。血中のキシリトール濃度が最も高いグループは、最も低いグループと比較して心血管系の重大な問題が生じるリスクが大幅に高いことが判明した。6 年間の追跡調査では、年齢、性別、喫煙、高血圧などの影響を考慮した後でも、心筋梗塞や脳卒中、早期死亡のリスクが57%高かった。さらに30 年間の経過観察においても、リスクは18%高い状態にとどまった。



 キシリトールは体内で自然に生成される糖アルコールの一種だが、砂糖よりカロリーが低いことから、シュガーレスガムやミントタブレット、清涼飲料水などに広く添加されている。また、虫歯菌を減らす効果があることからオーラルケア製品としても人気が高い。しかし過去の研究では、多量のキシリトールが血液を凝固しやすくし、危険な血栓のリスクを高める可能性が示唆されていた 。



 欧州心臓病学会で研究成果を発表したマルコ・ヴィトコフスキー博士は、これまで高濃度の血中キシリトールが3 年以内の心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇と関連していることは知られていたとした上で、長期的な影響を調べるために今回の研究を行ったと説明。「人工甘味料は砂糖より健康的だと考えられて消費されており、規制当局からも安全とみなされてきた。しかし今回の知見は、こうした添加物の長期的な安全性について私たちが知っていることがいかに少ないかを示している」と語った 。



 欧州心臓病学会のダン・アタール教授も「人工甘味料は 現代社会に広く受け入れられているが、今回の観察研究では、キシリトールが心血管事象に長期的な悪影響を及ぼす可能性が浮き彫りになった」と評している。



 一方、研究チームは、今回の結果はあくまで相関関係を示すものであり、キシリトールが直接的に心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因だと証明されたわけではないと強調。

甘味料自体にリスクがあるかを突き止めるにはさらなる研究が必要だとしている。近年、人工甘味料を巡っては代謝や腸内環境への悪影響を指摘する研究も増えており、慎重な見方が強まっている。



文:BEST T!MES編集部

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