お風呂に浸かりながらSNSや動画を楽しんだり、キッチンでレシピを見たり、雨の日に屋外でスマホを使ったりするとき、気になるのが水濡れです。スマホ自体に防水性能があるとはいえ、直接水しぶきがかかると不安ですし、石けんや油、砂ぼこりなどが付く場面ではできれば直接触れたくないものです。


そこで今回試したのが、ダイソーの「IPX5・スマホ用防水ケース(ライトブルー)」。1,000円を超える防水ケースも珍しくないなか、こちらは110円。スマホを入れたまま画面操作や写真・動画撮影ができるという、シンプルな防水ケースです。

商品名:IPX5・スマホ用防水ケース(ライトブルー)
販売元:ダイソー
価格:110円
材質:塩化ビニル樹脂
サイズ:縦19.3×横10cm
スマホ本体適合最大サイズ:縦15.4×横7.5cm
防水規格:IPX5(防滴/完全防水ではありません)
カラー:ライトブルー、ピンク

同じ「IPX5・スマホ用防水ケース」には、ひと回り大きい縦21.3×横10.5cmのタイプもあります。こちらはスマホ本体適合最大サイズが縦17.4×横8.0cmとなっているので、大きめのスマホを使っている人はサイズ違いも確認しておくとよさそうです。

カラーは今回購入したライトブルーのほか、店頭ではピンクも見かけました。ただし執筆時点では、ダイソーネットストアでピンクは在庫切れとなっていたので、確実に色を選びたい場合は店頭で探すほうがよさそうです。

○やわらかい素材で、ジップロック感覚で使える

手に取ってまず感じたのは、いわゆるアウトドア用のゴワゴワした防水ケースとはかなり印象が違うこと。素材はやわらかく、スマホに沿ってぴたっと張り付くような感覚があります。ハードなロック機構付きのケースに比べると頼もしさは控えめですが、そのぶん薄くて軽く、バッグに放り込んでおきやすいのが利点です。

開口部はチャック式。ただし、ジップロックなどの食品保存袋でよく見る2本ラインのダブルジッパーではなく、閉じるラインは1本のみです。
しっかり最後まで閉めれば日常の水しぶき程度なら問題なさそうですが、1本だけだと閉め切ったあとも少し心もとなく、内側から開いてこないか不安に感じました。使う前には毎回しっかり閉まっているか確認したほうがよいでしょう。公式ページにも、使用前に毎回防水確認をするよう案内されています。

また、製品名に「IPX5」とありますが、これは雨や水しぶきに耐えるレベルで、完全防水ではありません。湯船やプールに沈めた状態で使うものではなく、あくまで濡れた手や水しぶきへの対策と考えたほうが安全です(この点はのちほど詳しく触れます)。
iPhone 17 Proは純正MagSafeケース付きでも入った

今回は筆者が普段使っているiPhone 17 Proで試しました。結果からいうと、本体はかなりぴったり収まります。さらに、Apple純正のMagSafe対応クリアケースを装着した状態でも入りました。パッケージには「カバーを装着している場合、本品に収納できない場合があります」と注意書きがありますが、筆者の組み合わせではケースを外さずに使えたのは便利でした。

ただし、すべてのケースで快適に使えるわけではありません。純正クリアケースは表面が比較的なめらかなので出し入れできましたが、シリコン製ケースのように表面の滑りが悪いものだと、ビニールに引っかかって出し入れしづらかったです。

また、ストラップホルダーやスマホリング、厚みのあるカメラ保護パーツなどを付けている場合も注意が必要です。
ケース内の余裕はそれほど大きくないため、アクセサリーを付けたままだと入らなかったり、チャック部分が閉じにくくなったりするかもしれません。実際、ストラップを付けたままだと入れづらかったので、収納するときはいったん外しておくほうがスムーズでした。

○操作はできるが、反応はやや落ちる

スマホを入れたまま画面操作は可能です。スクロールやタップ、文字入力も一応できます。ただし、裸の状態や通常のケース装着時と同じ感覚で使えるかというと、そこまでは期待しないほうがよいでしょう。

実際に使ってみると、タップが1回で反応しないことがあったり、スクロールの引っかかりを感じたりする場面が多々ありました。特に画面とケースの間に空気が入っていると反応が鈍くなりやすい印象で、スマホを入れたあとに軽く空気を抜いて画面側のビニールを密着させると、いくらか操作しやすくなります。

濡れた手で触ると指が少しひっかかる感じがあり、ビニールが画面に張り付いてスマホを取り出しにくいと感じることも。短時間の操作なら問題ありませんが、長文入力や細かな編集作業をするには、正直かなりストレスがあります。お風呂に浸かりながらSNSに長文投稿をするのは少々厳しいかもしれません。

○写真撮影は意外としやすい

一方で、写真撮影は思ったより使いやすく感じました。ジップロックにスマホを入れた場合と基本的な仕組みは同じですが、この製品はスマホに対してサイズがぴったりなので、余った袋を折り返したり、レンズ前のビニールを整えたりする手間が少なめです。


iPhone 17 Proでは、背面カメラ部分にビニールがぴたっと密着しやすく、レンズ前で大きく浮いたりシワになったりしにくい印象でした。キッチンで調理中の写真を撮る、雨の日に軽く記録を残す、といった用途なら十分使えます。

ただし、画質面では過信は禁物です。ケース表面に水滴や汚れが付いていると、撮った写真が白っぽくなったり、にじんだように写ったりすることがありました。きれいに撮りたいときは、レンズ前のビニールを軽く拭いてから撮影したほうがよさそうです。
○ジップロックで代用できるが、専用品ならではの扱いやすさもある

正直にいえば、構造としてはジッパー付き保存袋にスマホを入れるのとさほど変わりません。それでも実際に使ってみると、スマホに合ったサイズ感には意味があります。

大きすぎる袋だと余った部分が邪魔になりますが、このケースはiPhone 17 Proにぴったりで、持ったときの収まりがよく、撮影時もレンズまわりが安定します。見た目もジップロックよりすっきりしていて、110円でこの使い勝手なら、キッチンや洗面所、雨の日用に1つ持っておく価値はあります。

一方で、海やプールで本格的に使う、スマホを水中に入れて撮影する、長時間入れっぱなしにする、といった用途には向きません。IPX5はあくまで「防滴」で、水しぶきや雨には耐えても水没は想定外。完全防水ではなく、長時間水中に放置すると浸水の恐れもあります。
チャックが1本のみであること、ケースやストラップとの相性があることも考えると、「水しぶき対策」「濡れた手対策」と割り切るのが正解です。
○まとめ

ダイソーの「IPX5・スマホ用防水ケース」は、110円とは思えない実用性でした。やわらかい素材でスマホにぴったり収まり、MagSafeクリアケースを付けたままでも入る手軽さは魅力。入れたまま写真を撮ると、ジップロックより扱いやすいのもうれしいポイントです。

ただし操作の反応は鈍りがちで、IPX5は完全防水ではないため水没や本格的な水中撮影には不向き。とはいえ、キッチンや洗面所、雨の日の「水しぶき対策」「濡れた手対策」と割り切れば十分。対応サイズを確認したうえで、気軽に試してみてはいかがでしょうか。

早川厚志 はやかわあつし 最新デジタルガジェットには目がないライター&フォトグラファー。Mac用アプリの情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を1996年に開設し、25年間ほぼ毎日更新中。iPhone歴はもうすぐ12年。ピアノorギター弾き語りのシンガーソングライターとしても活動し、車中泊をしながらライブハウスを全国行脚。 この著者の記事一覧はこちら
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