ファミリーマートは7月14日、「とろける食感 ぎゅっとゆず」(228円)を沖縄県を除く全国のファミリーマートで発売する。また、同日から、高知県産ゆずの果汁を使った「ゆず香るいなり&冷しぶっかけうどん」(598円)と「ゆず香る とろ~り豆腐」(348円)を、中国・四国地方のファミリーマートで発売する。


○高知県産ゆずの"もったいない"をアイスに

「産地と、コンビに、」シリーズから、高知県産ゆずを使用したアイスバーが登場する。ゆず果汁とピールに加え、はちみつを使用することで爽やかな酸味に優しい甘みをプラス。濃厚なゆず果汁層とピール入りのとろけるジェラート層による2層仕立てとした。

開発にあたり、同社は高知県高知市土佐山地区を訪れた。ゆず加工において、古くから主役は「果汁」。ぽん酢や飲料用として需要が非常に高い一方、搾汁後に残る「皮」や「種」は、重量にして全体の約8割を占める。産地では、この貴重な資源を無駄にしないように、これまでもスライスやピール、香料用の精油として、皮のひとかけらまで丁寧に活用する知恵を繋いできた。

ゆずの魅力である瑞々しい香りは、果汁だけでなく厚い皮の中にも豊かに蓄えられている。果汁が持つ酸味に、皮に含まれる力強い香りを掛け合わせ、ゆずを丸ごと活かしたい。そんな産地の知恵を活かし、ゆず本来のおいしさを余すことなく届けるためのこだわりとして、アイスの素材に「皮」を配合した。

○枝の棘(とげ)と向き合い、次世代へと繋げるゆず作り

ゆずは柑橘類の中でも実がたくさんなる「表年(おもてどし)」と、収穫量が減少する「裏年(うらどし)」の差が非常に激しく、安定栽培には長年の経験を要する。土佐山地区特有の急峻な斜面に梯子をかけ、枝から突き出した鋭い「棘(とげ)」と戦いながら行う収穫作業は過酷で、農家の手には傷が絶えない。


現在では、現場の負担軽減や高齢化という課題に対し、ドローンを活用した防除を導入するなど、最新のテクノロジーを取り入れたサステナブルな農業に向けた取り組みが進められている。伝統を守り抜く情熱と先進技術、その両輪が、土佐山を中心とした高知県のゆず作りを未来へと繋いでいる。

○ゆずの価値や産地の思いを全国へ

本プロジェクトは、生産者と同社だけの取り組みにとどまらず、地域一体となったサステナブルな応援の形を目指し、行政とも深く連携している。地域の産業をともに盛り上げたいという思いのもと、高知県庁は次のように期待の言葉を寄せている。

「高知県が全国に誇るゆずがコンビニのアイスとなり、全国の皆さまへお届けできることを大変うれしく思います。土佐山を中心とした生産者や関係者の皆さまが手塩にかけて育て上げたゆずの魅力が、ファミリーマート様との連携により日本中に広がることで、中山間地域の産業のさらなる活性化につながることを期待しております。さらに、この取り組みは地域の未来を担う次世代の子どもたちにも広がっています。試食会には、地元の"土佐山学舎"の生徒たちも参加。一口食べて『おいしい!』と笑顔を輝かせながらも、商品開発に役立つ貴重な意見をまっすぐに伝えてくれました。自分たちの生まれ育った街や、身近にあるゆずへの深い愛を感じさせる子どもたちの存在は、産地に確かな未来への希望をもたらしています。」(高知県庁)

○高知県産ゆずを使った2商品も発売

高知県産ゆずの果汁を使ったいなり&冷しぶっかけうどんと、ゆず香る とろ~り豆腐も発売する。

高知県産ゆず果汁入りのジュレとゆず皮をつゆに合わせて味わうぶっかけうどん。ゆず果汁で風味をつけたご飯を甘めのお揚げで包んだいなり寿司に鶏天を添えた。


ゆず香るとろ~り豆腐は、なめらか食感のお豆腐に、高知県産ゆず果汁入りのジュレとゆず皮を合わせた。かつお節と昆布のだしがきいたタレをかけて味わうさっぱりとした商品。
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