緑内障や白内障など、年齢とともにリスクが高まる目の病気。目の健康を守るために、日常生活で気をつけたいことはあるのでしょうか。


眼科医の柳先生に、避けたい生活習慣や目を守るためのポイントを伺いました。
目をこする、うつむき姿勢、暗闇でのスマホに注意

柳先生がまず挙げるのは、ステロイド点眼薬や内服薬の長期使用です。ステロイド薬は眼圧上昇や白内障との関連が指摘されているため、長期間使用する場合には注意が必要だといいます。ただし、治療のために使用しているステロイド薬を自己判断で中止せず、眼科検診の必要性について主治医に相談しましょう。

また、目を強くこする習慣も、角膜や眼表面への負担となるほか、一時的な眼圧上昇につながることがあります。緑内障やそのリスクがある人では、極端なうつむき姿勢を長時間続けることや、就寝時のうつぶせ姿勢によって眼圧が一時的に上昇する報告もあり、睡眠姿勢について眼科医に相談することも大切です。

さらに、隅角がもともと狭い人では、真っ暗な部屋で長時間スマホを使用することが、急性閉塞隅角緑内障の誘因になる可能性があると柳先生は指摘します。
紫外線対策と禁煙も、目を守る習慣に

紫外線は白内障のリスク因子の一つとして知られており、屋外では帽子や紫外線カットの眼鏡といった対策が現実的だと柳先生は話します。喫煙も白内障など他の眼疾患との関連が指摘されており、禁煙は目のためにも合理的な選択です。

また、「ブルーライトカットをすれば目の病気を防げる」「サプリだけで緑内障を予防できる」といった考え方には注意が必要です。生活習慣の見直しは目の健康を守るうえで大切ですが、それだけで病気を防げるわけではありません。定期的な眼科検診を受け、必要な治療を継続することが重要です。


柳靖雄 やなぎ やすお 東京大学医学部卒業(1995年MD)、東京大学大学院修了(医学博士2001年PhD)。東京大学医学部眼科学教室講師(2012~2015年)、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年~2020年)、旭川医科大学眼科学教室教授(2018年~2020年)などを経て、現在横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年~)。専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶屋眼科での勤務やDeepEyeVisionの取締役を務めるなどマルチに活躍。 この監修者の記事一覧はこちら

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。
編集部おすすめ