佐藤は5打数無安打4三振に終わった(C)産経新聞社

 セ・リーグ首位の阪神は9月15日、甲子園で中日と対戦し、1-4で敗れた。4試合連続での完封負けこそ免れたものの、打撃陣の低迷打破とはならず1点止まり。

10安打を記録しながら、複数得点に繋げられなかった。

【動画】疑問だらけに喝! 2026年9月15日 【阪神 vs 中日】 佐藤義則の眼

 阪神はこの日、唯一三者凡退に終わった6回を除き、その他のイニングでは安打による走者を出しながら、5回での森下翔太の適時打による1得点のみ。5回まで1-1の同点で進んだゲームは、6、7回に中日打線が阪神の救援陣から追加点を奪いリードを広げた。3点を追う阪神は最終回、先頭の近本光司がヒットでノーアウトから塁に出るも、続く中野拓夢、森下、佐藤輝明の上位3人が連続で三振に倒れゲームセット。連敗は今季ワーストの「7」となった。 

 2位・巨人がDeNAに敗れたためゲーム差は0.5のまま変わらず、阪神の優勝マジックは「14」と、前日からまた1つ減る結果に。だが、阪神は自力でマジックを減らせない状況が続いており、危機感は膨らむばかりだ。

 打撃陣の不振が白星を遠ざける要因の1つとなっている阪神が連敗を止めるために、各打者の意識がどのように変わっていかなければならないのか。球界OBからも、現状の打開を強く求める声が発せられている。

 2002年から3シーズンにわたり阪神の投手コーチを務めるなど、計5球団で主に投手指導・育成に携わった佐藤義則氏が、自身のYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を9月15日に更新。同日のゲーム結果を踏まえ、現在の阪神打撃陣のパフォーマンスについて語っている。

 佐藤氏は動画内で、「今の打線は、“ボールからボール”になるコースを振るケースが多すぎる」と述べており、打者それぞれのコースの見極めの甘さを指摘。

さらに同様のコースに対し、打席での初球や、打者優位のカウントなどでも振りに行く場面も目立っていると主張。この日の最終回、佐藤の打席を例に挙げ、「ボール球の変化球を空振りし、自分でカウントを悪くして最後は三振だった」と振り返る。

 その上で佐藤氏は、「これでは投手にプレッシャーをかけられず、逆に(相手投手には)『追い込んだら三振がとれる』と思われる。特に下位打線では、そう見えてしまう」と分析する。

 一方で、この日2安打を放った近本については、「初球から打ちに行っているけど、(アウトになるケースでは)甘いコースを打ち損じているだけで、決してボール球には手を出していない」と見立て、その上で「それが、打てている打者とそうでない打者の違いに思える」と説明。

 そして、打線全体が不振に喘ぐ現状について佐藤氏は、「打てないバッターは(コースを)絞って、自分がしっかり振れる場所を待つことをしていった方が良いんじゃないかな」などと見解を示している。

 リーグ連覇を前に、足踏みを続ける阪神。不振が深刻化する打線はここからもう一度、繋がりを取り戻すことができるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

編集部おすすめ