計43競技のアジア最高の選手たちが一堂に愛知に集まる今大会。その運営が早くも物議を醸している(C)Getty Images

 愛知県で19日に開会式を迎えるアジア大会。

32年ぶりに日本開催となる栄えあるイベントだが、本格スタートを目前に大会運営を含めたホスピタリティ面に対する批判の声が噴出している。

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 とくに問題視されているのは、選手や各団体の関係者が滞在拠点とする宿泊施設の環境面だ。名古屋市を中心に愛知県内各地で開催される今大会は、ホテルなどの既存の宿泊施設に9000人、大型クルーズ船に4000人、船とコンテナハウスに2000人を滞在させる分散型を採用。安全な宿泊場所の確保に奔走した。

 しかし、1万5000人を予想された大会参加人数が、8月中旬にサッカーと卓球の要素を組み合わせた競技「テックボール」と、ラケット競技「パデル」がアジア大会の正式競技として追加されたために1万7000人に増加。これによって現場に混乱が生じた。

 すでに“アスリート・ファースト”を掲げて作られた施設の環境面に対しては「史上最悪」との声も飛び交っている。韓国メディア『Sportal Korea』は「こんなことなら、日本はなぜ開催したのか?」と銘打った記事を掲載。その中で「アジアゲームのために日本まで赴いた代表選手たちが、食事と移動という最も基本的な問題まで心配しなければならない状況が起きている」と宿泊施設を糾弾した。

「選手たちに用意された港のコンテナ内にある狭い客室と小さなベッドは、あまりに過酷な生活環境を強いるものであり、そのほかにも室内の水漏れなど国際大会だと言い難いミスが繰り返されている」

 さらに「各国の選手団が競技とは無関係の問題で相次いで不便を経験している」と大会組織委員会側の準備不足を指摘した同メディアは、「選手村問題は、突然判明したわけではない」とも断じている。

「アジアで最高の選手たちを呼んでいるにもかかわらず、肝心の選手たちが競技に集中できる基本的な環境さえも用意されているとは言えない。ここまでに明るみになっている問題を『単なる試行錯誤によるもの』として片付けることはできない。

それほどに山積している課題が多すぎる」

 大会開催に向けてアジア・オリンピック評議会(OCA)は、「ここ数世代で最も壮大なアジア競技大会となる」と公言。自信を覗かせていたが、すでに各国から不満が飛び交っている現状をどう収めるのか。10月4日の閉幕までの状況改善を願う他にない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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