「友達5000人芸人」を自称し、『使える!人脈力: 「友だち5000人芸人」が実践する50の習慣』(新潮社)や『社長が落ちる接待力』(双葉社)の著書としても知られるお笑いコンビ・カラテカの入江慎也が7日、自身のTwitterで吉本興業から契約解除処分を受けたと報告した。

 同日発売の「フライデー」(講談社)に、先輩芸人を巻き込み闇営業の仲介をしていたことを報じられた入江。

記事によれば、闇営業先は2015年に摘発された大規模振込み詐欺グループの宴会で、入江のほかに雨上がり決死隊宮迫博之ガリットチュウ福島善成ロンドンブーツ1号2号田村亮レイザーラモンHGらが参加。ギャラは芸人1人につき100万円ほどだったと報じられている。

 これを受けて吉本に契約解除された入江は、Twitterで謝罪しながらも「詐欺グループの忘年会であるとは本当に知りませんでした。知り合いの広告代理店の方から、エステティックサロンの経営や健康食品の販売をしている会社のパーティーがあると聞いていました」と釈明している。

「入江は2015年に株式会社イリエコネクションを設立し、プロアスリートのセカンドキャリア支援などで年商1億円を稼ぎ出しているとか。吉本にとって宮迫や福島は稼ぎ頭ですから、入江の処分だけでこの騒動を終わらせようと必死です」(芸能記者)

 しかし、ネット上では「なぜ入江だけが処分を受けるのか?」「他の芸人への処分は?」「知らなかったでは済まされない」と、吉本の対応に疑問の声が相次いでいる。


 そんな中、同日の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演したハリセンボン近藤春菜は、吉本と入江の契約解消について「吉本興業と芸人との間に契約書というのもがない」「契約解消というのであれば、会社としても契約書をちゃんと作って、これこれこういう契約でやるので、何か営業、お話があった際にはちゃんと会社は通しましょうねとか。そういう契約交わすときに何もなかったので、わからない部分もある」と指摘。これに、極楽とんぼ加藤浩次も「俺らは(契約書を)交わしたことがない」と同調していた。

 また、吉本に所属するピン芸人のキートンは、この騒動について自身のTwitterで「ちゃんと仕事、営業を入れて、ちゃんとしたギャラが振り込まれたら、闇営業なんて行かねーよな。仕事は入れない、自分で取ってきた仕事に色々言われる、生活できない、そんな吉本芸人は山ほどいる」とツイートしている。

 とある吉本芸人は、闇営業の実態について「そこそこ芸歴のある吉本芸人で、闇営業をしたことのない人はいないんじゃないですか?」と話す。


「お偉いさんのパーティーなどで何度か闇営業をしたことがありますが、ギャラ相場は普段の営業で手にする金額の6~8倍でした。吉本興業と専属契約を交わしているわけでもありませんし、そもそも吉本は闇営業を黙認している。そうなってしまった最たる原因は、芸人に対する社員数の少なさ。仕事を取ってこないとかそういうレベルではなく、もはやタレントの管理を半ば諦めていますから。それに、他事務所と比べ、タレント側のギャラ配分が極端に少ないため、闇営業でもしないと割に合いません」

 タレント管理のずさんさや、9対1とも言われるギャラ配分のえぐさが関係してそうな吉本芸人による闇営業。首切りしたところで痛くも痒くもない入江の処分のみで、騒ぎは収まるだろうか?