韓国のnews1は22日、独自に入手した北朝鮮の朝鮮労働党機関誌「勤労者」2026年第2号(2月発刊)の内容を報道。同誌に寄稿した検察幹部が「不健全で異色な現象との法的闘争の度合いを高めなければならない」と題した文章で、社会主義制度を脅かす思想・文化的要素への警戒を求めていると伝えた。

北朝鮮当局の言う「不健全で異色な現象」の筆頭は韓流ドラマや映画だが、それだけではない。庶民の他愛ない”遊び”までもが、厳しい処罰の対象になることもある。

北朝鮮の公園では、大勢が集まってピクニックを楽しむ様子が見られる。これを野遊会と呼ぶ。持ち寄った弁当箱を広げてごちそうに舌鼓を打ち、酒を酌み交わし、興に乗って踊る。娯楽の少ない北朝鮮で、何よりの楽しみだろう。

ところが、これすらも当局の監視の目にさらされているのだ。

米政府系のラジオ・フリー・アジアによると、北部・慈江道の中江(チュンガン)郡製薬工場、文化会館、外貨稼ぎ事業所の約30人の労働者が農村支援を終えた「打ち上げ」として野遊会を開いた。酒に酔った男女は腰を振って踊りだした。そして、腕を頭の上に上げてハートマークをしたり、VサインやOKサインをしたりした。さらに、その現場をスマートフォンで撮影した。

これが、郡の安全部(警察署)に露呈し、拘束されたのだ。

容疑は最高刑が死刑の「反動思想文化排撃法」の違反だ。従来は特に問題視されることはなかったのに、「野遊会に参加した労働者が退廃的な腰振りをして踊り、韓国映画で見たサインを真似して、それを撮影したのに、幹部は見守るだけだった」と指弾された。

企画した幹部らは上層部により厳しく吊し上げられたが、幸いにして重罪は免れたという。しかし、金正恩総書記が韓国への敵視を強めている昨今、こうしたことがどんな悲劇につながらないとも限らないのだ。

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