金正恩総書記が7月3日、5000トン級新型駆逐艦「姜健」号のミサイル発射試験を視察した。姜健号は2025年5月の進水式で前代未聞の横倒れ事故を起こし、金正恩氏を激怒させた艦艇だ。
その後、約1カ月という異例の早さで復旧し、事故から約1年を経てミサイル発射試験まで実施した。 「廃艦になるのではないか」とまでささやかれた艦艇がここまで立て直されたことは、北朝鮮の技術力や動員力を内外に示す演出として一定の成果だったかもしれない。しかし、ミサイルを発射できることと、実戦配備された艦艇を継続的に運用できることは別問題である。 これに先立ち就役した1番艦「崔賢」号は南浦港に停泊を続けているとみられ、大型艦を支える港湾施設や補給、整備能力の不足が指摘されている。2番艦も同じ課題を抱える可能性は高く、本当に注目すべきなのは今回の発射試験ではなく、この先も港を離れて継続的に活動できるかどうかだ。 勇ましいミサイル発射は「海軍核武装化」を印象づけるには効果的だった。しかし、本当の実力が問われるのは、軍艦が港を離れ、何年にもわたって安定して任務を遂行できるかどうかである。壮大な構想を現実の戦力へ変える道のりはまだ遠い。今の北朝鮮海軍を見る限り、「核武装した戦略海軍」は、まだその器に実力が追いついていないと言わざるを得ない。
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