米共和党の議員らが最近、韓国で昨年6月に発生した「米国人拘束事件」を取り上げ、韓国政府を批判していたことがこのほど明らかになった。この事件は、北朝鮮に近い江華島(カンファド)で米国人6人が聖書やコメ、1ドル紙幣、USB入りのペットボトルを北朝鮮方向へ流そうとして警察に摘発されたものだが、大ごとになるのを望まない李在明政権が発表せず、広く知られることはなかった。
北朝鮮との対話を望む李政権の発足以降、こうした対北ビラの散布は沙汰止みになっている。
ちなみに、心理戦を狙ったビラ散布は、南北双方が行ってきた歴史がある。
北朝鮮は、韓国に経済力で勝っていた1960年代から70年代にかけて、自国は「民衆中心の国」であり「医療費も要らず公害のない民衆が住み良い社会」であると宣伝し、金日成主席の偉大さをアピールするビラを南に飛ばした。当時なら、一部の韓国国民に対してそれなりの説得力を持ったかもしれない。
一方、南北の国力が逆転した1980年代、韓国当局は水着姿の美人タレントらの「悩殺写真」を刷ったビラを前線の北朝鮮兵士めがけて散布し、脱走と亡命を促した。
こうしたグラビアの類を「非社会主義的」だと排斥する北朝鮮社会では、決してお目にかかることの出来ないシロモノだ。洗練された韓国美女の水着写真を見た18、19歳の北朝鮮兵士が、どれほどの衝撃を受けたかは想像に難くない。
韓国側が北朝鮮兵士に向けて散布したビラは、美女たちの写真とともに「走れば5分!」「本物の自由と幸福がアナタを待っています」「一緒に暮らしましょう!」などと呼びかけている。北朝鮮側も韓国人タレントの写真を盗用して同様のビラを撒いたが、説得力の違いは歴然だろう。








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