今年の『サマソニ』はどこを見る? THE STROKES、Ado、L’Arc-en-Cielから個性豊かな特設ステージまで

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8月14日(金)~16日(日)の3日間、東京・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセと大阪・万博記念公園で『SUMMER SONIC(サマーソニック)2026』が開催される。今年は25周年を記念して3日間に規模を拡大。

最終ラインナップとタイムテーブルも発表され、各日の特色がより鮮明に見えてきた。

東京公演のMARINE STAGEを締めくくるのは、初日がTHE STROKES(ザ・ストロークス)、2日目がAdo(アド)、最終日がL’Arc-en-Ciel(ラルク アン シエル)。世界のロックシーンに影響を与えてきた海外バンド、日本から世界へ活動を広げる現代のポップスター、結成35周年を迎えた日本のロックバンドと、それぞれ異なる存在感を持つ3組がヘッドライナーに並ぶ。

一方、今年の『サマソニ』は、こうしたビッグアーティストだけを追いかけるには惜しいラインナップとなっている。R&Bやラテン、メタル、ユーロダンスなどに焦点を当てたステージも用意され、会場内のどこを巡るかによって、フェスの印象は大きく変わりそうだ。

そこで本記事では、東京公演の出演者とステージ構成から、今年ならではの見どころをピックアップ。3日間をどのように楽しむことができるのかを考えてみたい。



【THE STROKES、Ado、L’Arc-en-Ciel――異なる個性が並ぶMARINE STAGE】

初日のMARINE STAGEには、WEST.(ウエスト)、AUDREY NUNA(オードリー・ヌナ)、BABYMONSTER(ベイビーモンスター)、KESHI(ケシ)、BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)、THE STROKESが出演する。海外の新しいポップやR&Bを担うアーティストに加え、長年にわたって日本の音楽シーンを牽引してきたBUMP OF CHICKEN、その後にTHE STROKESが続く流れは、『サマソニ』が積み重ねてきたロックフェスとしての歴史を感じさせる。



しかし、同日の別ステージへ目を向けると、MOUNTAIN STAGEの最後を飾るのはJENNIE(ジェニー)、SONIC STAGEはFKA twigs(エフケーエー・ツイッグス)。ロックバンドを中心に進むMARINEとは対照的に、世界的なポップスターとして存在感を高めるJENNIEや、音楽、映像、ダンスを横断するFKA twigsを選ぶこともできる。初日から、王道のロックと現代的なポップ表現のどちらに触れるのかという、悩ましい選択が待っている。



2日目のMARINE STAGEは、HANA(ハナ)、DESTIN CONRAD(デスティン・コンラッド)、BE:FIRST(ビーファースト)、mgk(マシン・ガン・ケリー)、ALEX WARREN(アレックス・ウォーレン)、Adoというラインナップ。国内外の配信チャートやSNSを通じて支持を広げてきたアーティストが多く、3日間の中でも、現在のポップシーンの勢いがストレートに表れたステージと言えるだろう。



一方、MOUNTAIN STAGEにはVIAGRA BOYS(ヴァイアグラ・ボーイズ)、JON SPENCER(ジョン・スペンサー)、羊文学、SUEDE(スウェード)、サカナクション、David Byrne(デヴィッド・バーン)らが出演。さらにSONIC STAGEでは、Saucy Dog(サウシードッグ)、ELMIENE(エルミーン)、Cornelius(コーネリアス)、電気グルーヴ、Steve Lacy(スティーヴ・レイシー)が続く。ライブ演出やサウンドへのこだわりが強いアーティストが揃っており、楽曲を聴くだけでなく、ステージ上でどのような空間を作り上げるのかにも注目したい一日だ。



最終日のMARINE STAGEは、WANIMA(ワニマ)、YUKI(ユキ)、PENTATONIX(ペンタトニックス)、LE SSERAFIM(ルセラフィム)、L’Arc-en-Cielという、世代もジャンルも異なる顔ぶれ。対するMOUNTAIN STAGEでは、キタニタツヤ、Suchmos(サチモス)、Jamiroquai(ジャミロクワイ)らが出演する。L’Arc-en-Cielの楽曲とともに3日間を締めくくるか、SuchmosからJamiroquaiへと続くグルーヴに身を委ねるか。どちらを選んでも、最終日にふさわしい余韻を味わうことができそうだ。



【R&B、ラテン、ユーロダンスが集うBEACH STAGE】

今年の特徴が色濃く表れているのが、日ごとにテーマを変えるBEACH STAGEだ。初日は、グラミー賞受賞歴を持つソングライター/プロデューサーのJames Fauntleroy(ジェイムス・フォントルロイ)を中心とした「Billboard Live × James Fauntleroy’s BEACH PARTY」を開催。OMARION(オマリオン)、The RH Factor reunion tribute to Roy Hargrove(ザ・RHファクター・リユニオン・トリビュート・トゥ・ロイ・ハーグローヴ)、STUTS(スタッツ)、indigo la End(インディゴ ラ エンド)、eill(エイル)らが集まり、R&B、ソウル、ジャズ、ヒップホップ、日本のポップスが海辺で交差する。



2日目に行われるのは、メキシコ出身のアーティスト・CARIN LEON(カリン・レオン)による「DE SONORA, PARA EL MUNDO」。LATIN MAFIA(ラテン・マフィア)、PALOMA MORPHY(パロマ・モーフィー)といったラテン圏のアーティストに加え、SIRUP(シラップ)、Kvi Baba(クヴィ・ババ)、阿部真央、のん&the tears of knight(ザ・ティアーズ・オブ・ナイト)、紫 今が出演する。ラテン音楽だけで完結させるのではなく、日本のR&Bやヒップホップ、ロックと結びつけた構成からは、異なる文化を横断する『サマソニ』らしさが感じられる。



最終日は「EURODANCE PARADISE in BEACH STAGE」と題し、CRYSTAL WATERS(クリスタル・ウォーターズ)、THEA AUSTIN(シーア・オースティン)、REAL McCOY(リアル・マッコイ)らが登場。さらにNight Tempo(ナイト・テンポ)、きゃりーぱみゅぱみゅ、SKRYU(スクリュー)、Ayumu Imazu、STARGLOW(スターグロウ)が出演し、1990年代のユーロダンスと現在の日本のポップ、ヒップホップをつなぐ。懐かしい音楽を振り返るだけでなく、その影響が現在のダンスミュージックにどう受け継がれているのかも体感できるステージになりそうだ。



※CARIN LEONのIとOはアクサンテギュ付きが正式表記



BABYMETALによるメタルステージと原宿発のクラブカルチャー】

最終日のSONIC STAGEは、BABYMETAL(ベビーメタル)がキュレーションする「SONIC “METAL” STAGE」として展開される。METALVERSE(メタルバース)、SOUTH ARCADE(サウス・アーケード)、THE WARNING(ザ・ウォーニング)、Ave Mujica(アヴェムジカ)、PENDULUM(ペンデュラム)らがラインナップされ、王道のメタルに加え、ラウドロック、エレクトロニックミュージック、キャラクターや物語性を伴ったバンド表現までを網羅している。BABYMETALは海外の大型フェスにも出演を重ね、日本発のメタルを世界へと届けてきた。その彼女たちが国内外のアーティストを集め、一つのステージを作ることは、これまでの活動の集大成であると同時に、メタルというジャンルの間口を広げる試みでもあるだろう。



さらに初日の公演終了後には、「MIDNIGHT SONIC」内で「DIM MAK:30 ~HARAJUKU RAVE CLUB~」を開催。STEVE AOKI(スティーヴ・アオキ)、LAIDBACK LUKE(レイドバック・ルーク)、THE BLOODY BEETROOTS(ザ・ブラッディ・ビートルーツ)といった海外のダンスミュージックシーンを代表する面々に、きゃりーぱみゅぱみゅ、新しい学校のリーダーズ、SO-SO(ソーソー)、Tamanaramen(タマナラーメン)が加わる。



海外のクラブカルチャーと、ファッションやポップカルチャーの発信地である原宿を結びつける発想はユニークだ。単純に海外アーティストを招聘するのではなく、日本から生まれた独自のカルチャーと組み合わせ、新しいパーティーの形を提案している。



【ステージを巡ることで見えてくるサマソニの現在地】

今年の『サマソニ』には、ロック、ヒップホップ、R&B、ラテン、メタル、パンク、アジアンポップ、クラブカルチャー、ユーロダンスまで、さまざまなジャンルが集まった。25年間の蓄積と、現在の音楽シーンの広がりを同時に感じられる構成になっている。



配信サービスやSNSによって、自分の好きな音楽をいつでも聴ける時代になった。その一方、フェスでは目的のアーティストを待つ間に、これまで知らなかった音楽が耳に入ってくる。ステージ間を移動しながら、予定にはなかったライブに足を止めることもある。こうした偶然の出会いは、多彩なアーティストが同じ場所に集まるフェスだからこそ生まれるものだ。



THE STROKES、Ado、L’Arc-en-Cielというヘッドライナーを見るだけでも、今年の『サマソニ』が幅広い世代と音楽ファンに向けて開かれていることがわかる。しかし、その魅力をさらに大きくしているのが、R&Bやラテン、メタル、ユーロダンスなど、それぞれの文化に深く踏み込んだステージだろう。



今年はどこを見るべきなのか。その問いに一つの正解はない。

メインステージで時代を代表するアーティストを見るのも、特設ステージで未知の音楽に出会うのも、それぞれが『サマソニ』の楽しみ方だ。自分だけのルートを選びながら会場を巡る3日間は、音楽の多様さを改めて知る時間になるに違いない。



【フェス開催概要】

SUMMER SONIC 2026
日程:2026年8月14日(金)~16日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(千葉県千葉市)
大阪会場:万博記念公園(大阪府吹田市)
オフィシャルサイト:https://www.summersonic.com/

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