グランドセイコーの2026年春夏の新作は、ブランドの根幹にある“日本の自然美”を3つの異なるアプローチで表現したラインナップだ。海の潮流を抽象化したスプリングドライブダイバーズ、雪原の風雪紋を33mmケースに凝縮した33mm径モデル、そして蓼科大滝の流れを手彫りで刻むマスターピース。


いずれも自然の情景を高度な技術と造形美で昇華し、腕元に“風景をまとう”グランドセイコーの世界観を提示している。ここでは“海”を描く新作「Ushio 300 Diver」を紹介しよう。

過去に紹介したグランドセイコーの腕時計を一気見する

広大な海のブルーと光差すグリーンが映す“潮”の二つの表情

グランドセイコーのEvolution 9 Collectionに新たに加わった「SLGB023」と「SLGB025」は、いずれも“潮(Ushio)”をテーマにしたダイヤルを持つスプリングドライブ 300mダイバーズだ。価格は両モデルとも各165万円、6月発売。

「SLGB023」は、光がきらめきながら差し込む広大な海をイメージした、ブルーダイヤルが特徴。細かな凹凸を持つテクスチャーは海中で揺らめく潮の流れを表現したもので、光の角度によって濃淡が変化する。

一方の「SLGB025」はグリーンのダイヤルで、澄んだ海の浅瀬の透明感を表現。潮流モチーフのテクスチャーは「SLGB023」と共通だが、色調が変わることで印象は大きく異なる。

両モデルとも、視認性を高めるために太く立体的なインデックスと針を採用し、暗所ではルミブライトが強力に発光。ベゼルはセラミックス製で、耐傷性と深海での判読性を両立する。潮の表情を描くダイヤルと堅牢な外装が融合して、ダイバーズとしての実用性と美観を成立させた。
○【写真で見る】“海”を描く新作「Ushio 300 Diver」

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ブライトチタン製ケースとストラップの付け心地は?

外装・ムーブメントともに共通。
ケースはブライトチタン製で、軽量かつ高い耐食性を備える。サイズは横40.8mm、縦48.5mm、厚さ12.9mmで、重量は約122g。ダイバーズとして十分な存在感を持ちながら、ブライトチタンの軽さによって装着感は快適だ。

ブレスレットも同じくブライトチタン製となり、堅牢性と軽さを両立している。このブレスレットには、駒を物理的に足したり引いたりせずに、長さを調整できるエクステンション機構を搭載した。

風防には内面無反射コーティングを施したサファイアガラスを採用し、深海でも高い視認性を確保する。防水性能はプロフェッショナル仕様の300m飽和潜水用防水だ。

ムーブメントは、新世代スプリングドライブ「キャリバー9RB1」。自動巻き(手巻き付き)で、最大巻き上げ時の駆動時間は約72時間(3日間)。精度は年差±20秒(月差±3秒相当)という、きわめて高い安定性を誇る。スプリングドライブ特有の滑らかな秒針の動きは、深海の潮流を思わせる静かな連続性を持ち、ダイヤルテーマとも美しく響き合う。

【写真で見る】「Ushio」ダイヤルの表情

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