猛暑なら出船時間を早めて沖揚がりも暑くなる前にすればいいじゃないか。

それを少しずつ早めていき、現在では深夜1時半集合、7時半沖揚がりというスーパー早朝船ともいうべき釣りに行き着いたのが、南房太海港・聡丸のクロムツ(ムツ)リレー乗合だ。



クロムツは暗い時間なら水深100mを切る浅場で手軽に狙え、トップ30尾前後と好調な食いが続いている。

「後半はそのときに一番いいもの」を選択し、この日は浅場の根魚を狙った。

数こそトップで10尾ちょっとだったが、30cmに迫る良型カサゴも連発。

帰港して車に乗り込んで時計を見るとまだ8時前で気温は25度ほど。

都内の自宅には9時半ごろに帰宅でき、釣りに行きながらもその日を有効活用できるのがうれしい。

状況次第では後半はスルメイカ狙いに。

こちらも楽しみである。

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ヒンヤリとした中で快適な釣りが楽しめる

編集部近藤の猛暑対策

冷凍ペットボトルと冷凍タオルのコンビが最強だと思っている。

冷凍タオルは首に巻く、頭に乗せるだけでキュッと冷やせます。

冷凍ペットは飲み物が足りなくなったら飲めるし、溶けた冷水を首からかけて悲鳴を上げるもよし。

沖揚がり後は濡れたタオルで身体を拭いて着替えて帰れば快適です。

深夜2時出船のリレー釣り 暑さ知らずで満足釣果!
氷とタオルの写真

ペット氷と冷凍タオルの最強コンビ

酷暑を避けて沖釣りを楽しむ方法は色いろあるが、南房太海港・聡丸のクロムツ(ムツ)リレー乗合は、深夜1時半集合、朝7時半沖揚がりという究極の早朝船で人気だ。

集合時間は深夜なのでちょっと頑張る必要があるが、朝8時くらいには港を出られ、都内なら10時前には帰宅できてしまう。



釣具を片付けてちょっと昼寝して魚をさばくもよし、気合いで別の予定を入れることだって可能だ。

「クロムツは暗い時間のほうが浅場で簡単に釣れます。少しずつ出船時間を早めてきて、この時間にいきつきました」とは聡丸の松下聡船長。

釣り人からもこの出船形態を支持する声が多く、今や周年この時間になっているという。

「土日祝日のアクアラインは割増料金になりますが、その前に通れますよ」

クロムツは日中は水深200mより深い場所を狙うことも珍しくないが、ほぼ深夜からのスタートなので水深は100mを切ることも多い。

その日の状況や後半の釣り物にもよるが、クロムツは4時半~5時くらいまで。

その後はリレーで後半の釣りを2時間ほど楽しんで7時半に沖揚がり。

目下は浅場の根魚五目、スルメイカとの組み合わせがメイン。

その時期により後半の釣り物は変化する。

根魚五目は釣り場が港からも近く、実釣時間もたっぷり。

メインのクロムツは夏の数釣りシーズンに入り、35cm前後主体にトップ20~30尾前後と好調。

後半の根魚五目は30cm近い良型のカサゴ交じりでトップ10~20尾ほど。


7月はスルメイカで出ることが多く、好日にはトップ40杯前後を記録することもあり、まさに今が狙い目となっている。

聡丸では大船長の忠夫さん、若船長の聡さんの常時2人が乗船しているので、ビギナーも安心して挑戦できる。

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釣行の写真

深夜1時半に受付、2時過ぎには釣りスタート

船宿仕掛けがおすすめ オモリは150~200号

竿はオモリ200号が背負える全長1.8~2m前後の中深場用、ヤリイカ用など。

リールは中小型電動で道糸はPE3~4号を400m以上。

ヨリ取りリングはあってもなくてもいいが、付ける場合は小型のイカ用にする。

聡丸では受付時に仕掛け、指ゴムとともに購入できる。

後半の根魚五目はそのまま使ってもいいし、オモリ60号に対応するライトゲーム用、エサは持参となるが一つテンヤなどを楽しむのもOKだ。

オモリは水深によって150号と200号を使い分ける。

こちらは船上での購入も可能だ。

仕掛けはフラッシャーサビキ7本バリの船宿オリジナル。

こちらは長年の経験からいきついたバランスのもので、これを使っておけば間違いない。

ビギナーから常連さんまで皆この仕掛けを使っている。

ちなみにこの仕掛けは500円とリーズナブルな金額で販売している。



エサは一切付けずに使用する。

このほか、魚外し、ペンチやプライヤーがあると便利。

また、指ゴムは必ず装着しておこう。

後半の根魚五目は胴つき2本バリ仕掛けが標準でこちらも船上で仕掛けを購入できる。

根掛かりが多い場所でハリスは5号とやや太めをすすめている。

また、出船前の駐車場は蚊が多いので、車から出る前に虫除けスプレーを忘れずに。

蚊たちも猛暑の時間帯は木陰などでじっとして、活動しやすい時間帯に活発になる。

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仕掛けの図

手順どおりやれば難しくない!

船に乗り込んだらタックルをセットし、仕掛けを船に装備されているスポンジに装着または、持参したマグネットなどに並べておく。

ここでは船のスポンジに装着する方法を解説する。

ハリ数が7本と多いことから、ちょっと難易度が高い釣りと思うかもしれないが、基本の動作だけ覚えれば簡単。

ちょっとゴツいサビキ釣りと思えばいいだろう。

船長から投入の合図があったら、まずは捨て糸部分をしっかり持ってオモリを海中に入れる。

両手を使って1本ずつハリをスポンジから外して少しずつ海中に下ろしていく。



最後の1本が入ったらリールのクラッチを切って素早く着底させる。

ただし、マグネットを持参する場合はオモリを投げ入れての投入もOK。

「自分の道糸が真っすぐになるように、サミングしながら落としてください」と船長は度たびアナウンス。

タナは「底から15m」などと指示が出る。

着底したらまずは糸フケを取ってすぐに1m上げる。

海底は根のことが多く、根掛かりもあるので着底を見逃さずに底を切ろう。

食いがいいときはタナに仕掛けがあれば食ってくるが、基本は誘って食わせる。

誘いは「ゆっくり大きく」が基本となる。

「暗い時間帯はあまりガチャガチャ誘うとスミヤキ(クロシビカマス)が食ってきますので、ゆっくり誘ってください」

スミヤキはかつては邪魔者扱い、今やうれしいゲストだが、ハリ掛かりすると仕掛けを切ったりオマツリしてほかの人の仕掛けも巻き込む可能性があるのだ。

船長から出た範囲の中でゆっくり大きく仕掛けを動かして誘ったら止めて少し待ちここで食わせる。

1mくらいずつ上げて誘っていき、タナの上限まできたら再度着底させる。

この繰り返しで食うタナを探していく。


クロムツのアタリは竿先に鋭く明確に出る。

この仕掛けはアタリがあっても合わせは必要ないという。

「食ったらそのまま5mくらい巻いて追い食いを狙い、その後は中速以上の少し早めのスピードで巻き上げてください」

ナギの日の追い食いについては忠夫船長が教えてくれた。

「ナギのときは1尾食ったら置き竿にして電動でゆっくり巻いて追い食いを狙ったほうがいいですよ。最初の魚が暴れて誘いになります」

手持ちで上げていくと、魚が引いたときに手を止めてしまったり、竿で吸収したりで魚の動きをスポイルしてしまうのだという。

回収は置き竿のままでOK。

一杯まできたらまずは道糸または仕掛け上部の幹糸を、必ずロッドキーパーの糸留めに固定しておくこと。

これで仕掛けの回収がグッと楽になる。

仕掛けをたぐったら順番に足元に置いていく。

魚がいてもそのまま足元に置く。

まずはオモリまですべて回収する。

もし、そのまま移動するなら魚を外してハリをスポンジに刺し、次の投入に備える。


「2回目ができるときは、魚を外さずにオモリから入れていきます。空のハリはそのまま入れ、魚がいる場合はそこで外して仕掛けを投入します」

これで仕掛けがヨレることなく、スムーズに投入ができる。

2回目はなくてもほかの人が巻き上げ中など時間に余裕があれば同様の方法で一度仕掛けを海中に入れてから改めて回収するのもいいだろう。

クロムツは歯が鋭いのでハリを外すときは気を付けよう。

ここで魚外しやペンチが活躍する。

クロムツに交じってサバが釣れることも多い。

後半が根魚五目なら釣ったサバをエサにするので必ずキープしておこう。

各釣り座にあるまな板を使って切り身エサを作るので、ナイフなどを用意しておく。

「涼しい時間帯でも水温は高いので釣った魚は早めにクーラーにしまってください。エサにするサバも冷やしてからのほうがさばきやすいですよ」と聡船長。

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釣り方の図

私の猛暑対策 PREPARE FOR THE HEAT

飲み物はとにかく多めに

猛暑の中で行動する場合、1時間あたり500ccの水分補給が推奨されている。

釣り時間が6時間あるなら3lは用意しておくと安心。

喉の乾きを覚える前に補給を。

カフェインが含まれるものは利尿作用があるし、スポーツドリンクは糖分が多いので注意が必要だが、とにかく水分を摂り続けよう。

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飲み物の写真

ちょっと多いかな、というくらい持参しよう

ムツは後半に良型連発 カサゴは30cmクラスも

取材にうかがったのは6月下旬の土曜日。

仮眠して自宅を出たのは23時半。

現地には1時15分ごろに到着。

1時半になると受付が開始され、全員が船に乗り込んだところで出船する。

当たり前だけど真っ暗だ。

釣り場までは港から真っすぐ沖に出て20分くらいだったろうか。

海上に吹く風はヒンヤリとして気持ちいい。

長袖の上着があってもいいかもしれない。

釣り開始は2時ちょっとすぎ。

水深は95mほど。

船長の指示ダナは海底から20mまで探るというものだった。

開始から30cmちょっとのクロムツがポツポツと上がりだす。

「少し前までは1kg超えるのが多かったんだけどね」と聡船長。

ただし、これからはサイズは少し落ちるものの数釣りのシーズンに入るから楽しみだ。

海底付近で釣る人、15mくらいで釣れた人など様ざまだったが、1尾ずつがほとんどでたまにダブルがあるという感じ。

船長が言っていたスミヤキは船中で1尾交じったのみだった。

潮回りのたびにポツポツと数を重ねていく。

海域には遊漁船の姿がちらほら。

時計を見なければ時間の感覚が分からない。

3時半ごろになると東の空がうっすらと明るくなる。

水深はやや深くなって150mほど。

ここでオモリを200号に替えるように指示が出る。

そろそろ明るくなってきたからクロムツは終わりかと思っていたら、なぜか明るくなってからのほうがサイズがいい。

先ほど船長が言っていた1kgクラスの姿が目立つようになる。

クロムツ終了間近には女性アングラーが当日最大クラスを上げる。

「ここの時間が気に入ってずっと通っています」とのことだった。

集合は早いが帰宅後に時間を有効に使えるのがいいという。

もちろん、釣果にも満足できるというのが一番の理由だけど。

4時50分ごろに移動が告げられる。

各自、サバをさばいてエサにするが、自分で切り身エサや冷凍イワシを持参する人も多かった。

カサゴは5時20分ごろに江見沖でスタート。

水深は30~40m前後の根周り。

開始からあまりアタリがなく、小型のカサゴが数尾出たのみで鴨川沖へ移動する。

こちらの水深は18m。

海底はかなりゴツゴツしているようでまめに底を取り直してトレースしていく。

ここで25cm超えのカサゴが型を見せると30cm近い良型が連発。

30cm級のアカハタも姿を見せた。

圧巻は7時過ぎに左舷胴の間で良型の5連発。

毎回、巣穴を直撃するかのようにアタリがあった。

前述の女性アングラーによれば「今日は食いが悪いですよ。いつもは大体20尾は釣れています」とのことだった。

クロムツは食いが渋い日に当たったようでも一人10尾前後、カサゴはいい人で10尾ほどだったが、皆お土産は十分。

クロムツは翌日から急上昇して30尾前後の釣果。

これから夏の最盛期を迎える。

こうして7時半に終了のアナウンス。

鴨川沖といっても太海港はすぐそこ。

船を降りた時間は8時前。

水道のある駐車場で顔を洗ってサッパリして皆帰路に着いた。

筆者は釣りの後はラーメンと決めている。

8時に港を出て都内に向かっても開店している店がないんじゃないか。

そこで昨年から行っているのが君津の山岡家。

レギュラーメニューもあるが、朝ラーがおすすめ。

休日とはいえ、この時間から盛況。

お腹いっぱいになって、自宅には10時前に帰宅。

悲しいけど、しっかりと夕方まで仕事させていただきました。

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釣行の写真

このサイズが多かった

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釣行の写真

夜明け後はやや深くなったがその分、良型が目立った

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釣行の写真

根魚はアカハタとカサゴメイン

船宿information

南房太海港 聡丸

04・7092・0505

▶備考=予約乗合、1時半集合

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隔週刊つり情報(2025年8月1号)※無断複製・転載禁止

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