レビュー

誰からも好かれ、どこへ行っても大切に扱われる人がいる。一緒にいると居心地がよく、自然と人が集まってくる人だ。

本書は、そんな人たちに共通する「一流の気づかい」の正体を、具体的なエピソードとともに解き明かしていく一冊である。
著者の末永貴美子氏は、テーブルマナーや所作・教養マナーの講師として活動しており、インスタグラム「大人の品格マナー」には11万人超のフォロワーを持つ。さらに、英国王室主催のロイヤルアスコットにも参列するなど、国内外で研鑽を積んできた人物だ。本書には、「本物を知っている人」だからこそ語れる言葉やエピソードが随所にある。
特に印象的だったのは、「一流の人ほど、その場を楽しんでいる」という視点である。多くの人は、気づかいというと、自分を犠牲にして周囲に尽くすことだと思いがちだ。しかし著者は、まず自分自身をご機嫌な状態に整えるからこそ、相手に届く気づかいができるのだと語る。
さらに、「メールの温度感を相手に合わせる」「良い情報を惜しみなくシェアする」「振り込みはすぐ対応する」など、細やかな実践例も非常に興味深い。こうした小さな行動の積み重ねが、「あなたを大切に思っています」というメッセージとして伝わり、相手との信頼関係を築くのだろう。
仕事で信頼されたい人や、「品のある人」になりたい人には、特におすすめしたい一冊だ。本書を読むことで、自分も相手も心地よくなる、一流の気づかいが身につくだろう。

本書の要点

・一流の気づかいには3つのルールがある。

それは、「自分を整える」、「相手に興味を持つ」、そして「一緒にその場を楽しむ」だ。
・一流の挨拶と普通の挨拶の違いは、相手への興味がきちんと伝わっているかどうかだ。一流は、挨拶の際に相手と目を合わせ、さりげなく褒める。
・情報を紹介する力は、信頼関係を深める最強の気づかいである。



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