レビュー

「おじさん」という言葉は、大体はよくないニュアンスとともに語られる。昔の自慢が多いし、説教くさいし、道でぶつかってくるし、いきなり馴れ馴れしいし、カジュアルに下ネタを爆発させる。

「価値観をアップデートしろ」となれば、存在が「時代遅れ」と全否定されたような気持ちになり、ひどく傷ついた雰囲気を出してくるのでめんどくさい。だから、「おじさん」というカテゴリーに入れられただけで、嫌われものになったような気がしてしまう。
30代の「肥満おじさん」を自認する著者は、「おじさん」に対するそうした世間の風当たりを捉え返すために、本書を企画した。運営するYouTubeには猥談も少なからず登場してきたが、その登録者の8割は女性であり、若者でも楽しめるコンテンツを意識しているという。だからこそ、若い人と「おじさん」カテゴリーとの「橋渡しができるんじゃないか」。その結実が本書なのである。
数は少ないが、「愛されおじさん」は確実に存在する。つい相談したくなる上司は、いったいどんな特徴を備えているのだろう。「嫌われおじさん」にならないためのポイントを探るため、さまざまな具体例を集めて集合知として一冊にまとめた。ここで紹介されているケースから、ハッとするものをいくつも見つけ出すことができるはずだ。
「嫌われるようなことしてないかな?」と心配になるだけでも、一歩踏み出している。ご機嫌な人生への分かれ道を見逃さないために、本書を道しるべにしたい。

本書の要点

・長く生きている年長者は知識や経験が豊富だからこそ、「若者が薄く、脆く、小さく見えてしまう」。
・小さいころからSNSに親しんでいる若者世代は、「心にまでSNSのタイムラインが流れている状態」である。
・「他者に対してオープンに接することのできる人は何歳であっても魅力的なもの」である。



フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に3,300タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。

編集部おすすめ