レビュー

進化の先に、人間はどう変われるか。可能性のひとつは、AIに残されている。


もはや、AIという言葉ではなく製品名とともに、ビジネスをどう動かしていくかを考える時代となっている。AIはあたりまえの存在であり、どんなパートナーを選ぶかの問題なのだ。そのひとつが、Googleの提供しているGeminiである。Geminiは、Googleのほかのサービスとも連携しながら、文章、画像や動画、コードの生成にとどまらない実務をサポートしてくれる、エージェントとして注目されている。
では、実際にどう使っていくか。深い説明はいったん傍に置いて、とにかく使ってみたい、使う必要性があるという人は多いだろう。「限られた時間の中でGeminiの一通りの機能を効率よく習得できる」ことをうたう本書は、そのニーズに応えるのにまさにうってつけの一冊である。AIの使用にまつわるリスクについてもあわせて学べるというのだから、初手に選ぶものとして申し分ない。
AIは人間の仕事を奪う存在とささやかれつづけて久しいが、AIはあくまで“道具”であり、人間の身体と思考を延長するものである。敬して遠ざけるうちに、変化のチャンスをつかめず、眼の前の務めにすら対応できなくなってしまうかもしれない。適切におそれ、対話を試みれば、必ず歩み寄ってくる。まずは本書を入口に、前へと進んでみよう。

本書の要点

・生成AIのGeminiは、LLMをベースとしたマルチモーダル設計であり、多岐にわたる業務を効率化する。
・プロンプトの書き方には、対話型プロンプトと構造化プロンプトの2つがある。
・情報整理ツールのNotebookLM(刊行当時。現・Gemini Notebook)は、一般的な生成AIと異なり、「ユーザーが選択したデータのみを情報源にする」。



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