【スージー鈴木のゼロからぜんぶ聴くビートルズ】#77
アルバム『リボルバー』(1966年8月5日発売)⑦
◇ ◇ ◇
今回は、アルバムB面に並んだ、ポールによる音楽的多様性にあふれた3曲+ジョージの1曲を。
■『グッド・デイ・サンシャイン』
『グッド・デイ・サンシャイン』はタイトル通りの太陽賛歌。
しかし、単なるのんきな太陽ソングではなく、コード進行も録音も、何だかヘンテコで、まったく一筋縄ではいかない。
ヘンテコこそがすべて。これが中期ビートルズの本質である。【オリジナル記事で試聴する】
なお、翌67年リリースの大ヒット曲=ザ・フォーク・クルセダーズ『帰って来たヨッパライ』は、この曲のピアノ間奏(試聴リンク再生時間「0:56~」)を引用していて楽しい。
■『フォー・ノー・ワン』
地味ながらも、とても美しい曲。メロディーも歌詞も美しいが、この曲の主役は、やはりフレンチホルンだろう。ほら、かたつむりみたいな形で、ほら貝みたいな音を出す、あの楽器ですよ。
再生時間「0:49」から出てくる、ちょっとこもったホルンの音の美しさたるや。そして「1:28」からは、ポールの歌メロが、そのホルンのメロディーと美しく絡み合う。
「フォー・ノー・ワン」ではなく「フォー・すべての音楽好き」の歌だ。
■『ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ』
アルバム『リボルバー』収録曲には邦題がない。
ホーンセクションをバックにしたポールの黒っぽいシャウトが聴かせる。
さてビートルズのカバーに満足することは少ないが、アース・ウィンド・アンド・ファイアーによる、この曲のカバー(78年)は出色の出来である。
黒人音楽に影響を受けた白人音楽を黒人がカバーするという究極のピンポンラリー。ぜひ聴かれたい。
■『アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー』
アルバム『リボルバー』収録曲紹介の最後を飾るのは、ジョージによるアルバム3曲目。『ドクター・ロバート』と並んで、個人的には存在感の薄い曲だが(その上、収録順も並んでいる)、「0:24」からのピアノの不協和音が、耳にこびりついて離れない。
ここ、ミスではなく、「E♭9」というれっきとしたコードなのだが、聴いているうちに耳に馴染んでくるから不思議である。それはまるでアルバム『リボルバー』全体の印象と同じだ。
▽スージー鈴木(音楽評論家) 1966年、大阪府東大阪市生まれ。

![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)




![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)


