【芸能界クロスロード】


 6月29日、亀梨和也(40)が元TBSアナで女優の田中みな実(39)との結婚を双方の公式サイトで発表。併せて第1子を妊娠していることも報告した。

現在は「授かり婚」と呼ぶが、安定期に入ったことで、結婚を決意するのは昔も今も変わらないようだ。


 今年で芸能生活は27年。不惑の年に入った亀梨だが、いまだにアイドル色が強く残るひとり。後輩たちと変わらなく見えるが、現在の肩書はアイドルの他、タレント、司会者、俳優、歌手と幅広い。2023年に開設したYouTubeの登録者数は120万人を超える。


 あまりに活動が多岐にわたっているので、適切な肩書に迷い、この記事の冒頭には入れなかった。あえて記せば「マルチタレント」なのだろうが、近年は福山雅治のように「歌手で俳優」と2つがちょうどいい。


 まれに北野武のように芸人・俳優・監督と3つの肩書を持つが、武はいずれも実績を積んでからできた肩書。亀梨は確かな実績を作る前に肩書だけが先行。いつの間にか増えていった感が強い。昨年3月、STARTO ENTERTAINMENT社から独立後、亀梨自身も「何屋なんだろう」と発言。本人もわからなくなっている様子がうかがえた。


 旧ジャニーズの先輩が結婚した当初の肩書を見ると、亀梨とは明らかに違う。


 00年、アイドルのタブーを破り工藤静香と結婚した木村拓哉。当時の木村は4年前にドラマ「ロングバケーション」が大ヒット。数字を取れる俳優としての地位を確立していた時期だった。


 岡田准一は大河「軍師官兵衛」に主演した3年後に女優の宮崎あおいと結婚。今やアイドルの面影は薄れ「俳優」の肩書がもっとも似合う元アイドル。


 木村も岡田もアイドルから俳優に移行できたタイミングの結婚だった。


 井ノ原快彦は「脱アイドル」に向け順調に歩を進めていた07年、女優の瀬戸朝香と結婚。3年後に父親にもなった井ノ原をNHKは「あさイチ」の司会に抜擢。癒やし系タレントとして新たに主婦層の獲得にも成功した。


 亀梨には先輩たちのような柱になる肩書がないのが現状。


 7月からは大阪など大都市ホールでソロコンサートを開催する亀梨。

依然としてアイドル人気が高く“推し”ファンに支えられるだけに、結婚が観客動員にどう影響するか注目される。


「ソロでやるなら誰もが知るヒット曲と幅広い年齢層の人から支持されることが必要」(音楽関係者)


 という厳しい音楽業界にどう立ち向かうか。


 亀梨の正式デビューは俳優。「ごくせん」シリーズのブレークをきっかけにKAT-TUNのメンバーとして活動しながら俳優に軸足を置いた時期もあった。05年、山下智久との「野ブタ。をプロデュース」で話題を呼んだが、その後は代表作と呼べる作品に恵まれずにいる。


 最近の地上波ドラマも、2年前に石原さとみとダブル主演の「Destiny」以後、出演なし。映画も昨年7月の「事故物件ゾク 恐い間取り」に本人役でゲスト出演したくらい。


「若手俳優が次々に出てきて実績を上げる時代。忖度で仕事は取れない。実力、人気、役の適正など総合的に判断してキャスティングされる」(ドラマ関係者)


 4月に女優の新木優子と結婚した後輩の中島裕翔はグループ卒業後、俳優に専念。現在も舞台に出演している。

亀梨もマルチに活動を続けるか、それとも結婚を機に歌手か俳優か仕事を絞るか、決断の時が来ている。


(二田一比古/ジャーナリスト)


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