沖縄政治にとどまらず、高市自民の今後を占う「天王山」に位置づけられている沖縄県知事選(8月27日告示、9月13日投開票)。13日、日本維新の会に所属していた下地幹郎元衆院議員が那覇市で会見し、立候補を表明した。
名護市辺野古の米軍基地移設問題では、移設を容認した上で現行計画の見直しを主張。既に出馬表明している現職・玉城デニー知事は移設反対、自民系新人の古謝玄太・前那覇市副市長は計画容認と、三者三様の構図となった。
衆院6期の下地氏は、22年の前回知事選にも出馬。約5万3000票を獲得したが、玉城知事(約34万票)にも自公系候補(27万票)にもかなわず敗北した。24年の衆院選では無所属で沖縄1区から出たが、やはり落選。政界引退を表明したが、今回は再挑戦だ。「当選は無理筋」(県政関係者)というのが一致した見方だが、なぜ手を挙げたのか。
「どうも、下地さんは将来、県内の選挙区で国政野党系から再挑戦したい意向があるようだ。地元経済界の一部からの待望論もある。復帰のためには選挙に出続けて活動し、存在感を示す必要がある。いわゆる“顔見せ”目的だとみられています。3月には『V字回復で最強の沖縄へ』と、ヤル気満々なタイトルの本も出版。
この展開に“苦悶”しているのが、古謝氏の陣営だ。
「もともと、自民に所属していた下地さんが保守票を削るのは間違いない。古謝さんは、祖父母が宮古島で有名な沖縄そば店を創業。父親も宮古出身で同地区にルーツがあるのですが、下地さんも同地区の出身です。“地元”で票を食い合うのは確実で、自民関係者は『下地出馬は分かっていたことだが、ウチは厳しくなった』とこぼしています」(地元関係者)
そもそも、知名度でも現職玉城知事が圧倒。一方の古謝氏は元総務官僚でタマは悪くないが「東京風を吹かせすぎている」(同前)と地元評はイマイチ。さらなる問題は、高市首相にヤル気がないことだ。
「党としては、県政奪還と来年の統一地方選に弾みをつけるためにも、沖縄は何とか取りたい。しかし、高市総理は歴代首相に比べて沖縄に冷淡で、興味がないのは明白。自民県連からは『応援に来てほしくない』との声が上がるほどです」(県政関係者=前出)
2月の衆院選では県内4選挙区で自民全勝だったが、その勢いを駆って、とはいかなそうだ。
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