25日に閉会した特別国会が最終盤でこじれにこじれたのは、日本維新の会肝いりの「副首都法案」が要因だった。会期を延長してまで、不要不急かつ「維新の、維新による、維新のため」の法案成立をゴリ押しした高市政権の強権ぶりもさることながら、連立パートナーである維新の吉村代表(大阪府知事)のちゃぶ台返しもヒドイものだ。


 24日に成立した副首都法には、特別区設置の住民投票、すなわち大阪府なら大阪都構想の住民投票に関し、地方選と日程が重ならないよう「最大限調整する」との付帯決議が盛り込まれた。同日選禁止を求めてきた野党の要求が、与野党が配慮すべき「政治的効果」として明文化された格好だ。


 ところが、成立直後に吉村代表は「私は同日選を目指していくべきだと思っている」と断言。国会軽視も甚だしい横紙破りの発言にもかかわらず、維新国会議員団の長である藤田共同代表は25日、住民投票の日程について「府議会・市議会を当事者とする法定協議会や自治体の選挙管理委員会が決めるもの」とすっとぼけた。


■もはや吉村氏の“お家芸”


「付帯決議? そんなもん知るかボケ」と言わんばかりの態度は、まさに維新クオリティー。言い訳のように「付帯決議の意思は尊重したい」(吉村代表)なんて言っていたが、法案成立直後に「同日選を目指す」と堂々宣言するあたり、それこそ尊重する意思などこれっぽちもない。


 もっとも、今回のような約束反故やウソ、デタラメは吉村代表の“お家芸”ですらある。


 新型コロナ禍では、ポビドンヨード入りうがい薬が「コロナに効くのでは」「うそみたいな本当の話」と誇張。「絵空事ではない」と豪語した国産ワクチン開発は結局、中止に終わった。


 大阪万博でも、「大阪のベイエリアを普通の人が自転車に乗るみたいに、空飛ぶクルマに乗ってグルグル回ってるのをやります」と大風呂敷を広げたが、商用運航を断念。万博の工事費未払いの被害者に「寄り添う」と言いながら、「民民の問題」と突き放したままだ。


 挙げ句、2回の住民投票による否決を受け「僕自身は挑戦することはない」と宣言していた「大阪都構想」の3回目の住民投票に、性懲りもなくチャレンジしようとしている。


〈子供に見せれない。恥ずかしいよ〉──。自身のXで、高市首相の所信表明をやじる野党に上から目線で説教を垂れていた吉村代表。約束を守らない、平気でウソをつく大人にだけは言われたくない。


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 チンピラ維新の約束反故、ウソ、デタラメは今に始まったことではない。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。


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