政界の注目を集める沖縄県知事選(9月13日投開票)は、高市自民党が初っぱなからやらかし大騒動だ。自民本部が県連の頭越しで、下地幹郎元衆院議員と交渉し、下地氏は不出馬。

保守一本化に成功し、選挙戦は古謝玄太・前那覇市副市長(自民、維新、国民民主、参政、保守、公明県本部推薦)と玉城デニー知事による事実上の一騎打ちとなった。だが、自民本部の強引なやり方に「裏取引だ」などと批判が集中。県連も怒り心頭で、古謝陣営は困惑しきりだ。


「6党から推薦を得ている古謝陣営は、あらゆる勢力と等距離で偏りのない政策を打ち出す選挙戦を心がけている。ところが、今回の裏取引で『自民本部』の色が前面に出過ぎてしまった。自民の大物議員に自然な形で応援に入ってもらおうと考えていたが、そんな空気ではなくなってしまったようだ」(地元記者)


 とはいえ、現状、地元選出の自民国会議員が街宣に立っているが、いかにもインパクト不足。現職・玉城氏に追いつくために、陣営は本音では知名度の高い議員の来沖を切望。今後、9月2日に予定される総決起大会など、いずれかのタイミングでの大物応援弁士を検討している。その筆頭は、小泉進次郎防衛相だという。


「沖縄自民の進次郎さんへの期待は非常に大きい。彼には、国政自民が下野した直後の2010年に実施された石垣市長選で“実績”があるからです。市長選では、5選を目指した現職に対し、自公推薦の新人が大勝。

当時、1期生だった進次郎さんは熱心に応援に入り、陣営は彼と共に『若さ』『刷新』を徹底アピール。自民に逆風が吹く中で当選を果たした。地元では“進次郎の奇跡”と呼ばれているのです」(県政関係者)


■災害対応が忙しい?


 ある古謝陣営の関係者は「進次郎さん待望論はある」と言った。ただ、防衛相として北陸地方の豪雨被害の対応に当たらなければならない、との理由で、現状は「応援入りは難しそうだ」(前出の関係者)。災害対応が重要なのは理解できる。ただ、沖縄に来ない理由はそれだけなのか。


「“下地ショック”も相まって、古謝陣営は厳しい。現地入りしたのに負けたとなれば、『次の総理』を目指す進次郎さんにとってダメージになります。だから、現状は様子見ではないか。今後、情勢が好転すれば、判断を変えることもあるでしょう」(官邸事情通)


 “客寄せパンダ”を呼んでテコ入れして当選を目指す──、いつもの「自民党らしい」選挙である。


  ◇  ◇  ◇


「天王山」の沖縄県知事選。自民党はどう戦うのか。

【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。


編集部おすすめ