国民民主党代表選は22日が告示だが、野党第1党の党首選だというのに盛り上がらない。創業者の玉木雄一郎代表(57)と当選2回の橋本幹彦衆院議員(30)による一騎打ちの構図で、9月6日の投開票まで選挙期間は長いものの、結果は知れているからだ。

再選確実の玉木に不信感を募らせる一方なのが、高橋勲氏(81)。2024年4月に実施された衆院東京15区補選をめぐり、公認内定発表後に取り消され、自殺した高橋茉莉さん(享年27)の父親だ。「週刊文春」で高橋家のその後を特報したライターの坂田拓也氏が「玉木のウソ」をリポートする。


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 国民民主党代表の玉木雄一郎氏は、遺族の叫びを受け止めるどころか、その感情を逆なでしていた。


 24年2月、国民民主党の公認候補として、衆院東京15区補選への出馬を発表した高橋茉莉さん。しかし、「六本木のラウンジ勤務」「生活保護受給」などの虚実入り交じったバッシングが起きると、突然、公認は取り消され、半年後に茉莉さんはマンションから飛び降りて自死した。


 今年6月、実父の高橋勲氏が「週刊文春」で告白した内容は衝撃的だった。茉莉さんだけではなく、母親である勲氏の妻が、後を追って自死していたのだ。


「茉莉は玉木氏に声を掛けられ、すぐに立候補が決まり、党としての公認選考も、その後の対応もズサンでした。茉莉は悪くなかった、と言いたいのではなく、玉木氏に一片の情があれば、娘が死ぬことも、妻が死ぬこともなかった」


 勲氏がこう訴えた直後の6月30日、代表定例会見での玉木氏の発言は、勲氏にとって不誠実で許し難いものだった。


「(勲氏に)謝罪しないのか?」と記者に問われた玉木氏は、茉莉さんの公認取り消し理由について、傷病手当金受給中のラウンジ勤務が健康保険法違反だったため、と説明。「謝罪すべきところが、調査報告書の中でも見当たりません」と一蹴した。


 国民民主党は茉莉さん逝去後、勲氏の求めに応じて公認取り消しに至る経緯を調査した。玉木氏は、「第三者も入れたですね、調査委員会を立ち上げて、誠実に調査をして、(報告書を)お父さまに直接お渡ししています」と強調していた。



事実を糊塗して自己正当化を図る玉木氏

 勲氏が明かす。


「報告書は『内部調査』と明記されていたし、身内だけで調査して党に都合よく書かれていました。それに報告書はレターパックで送ってきたのです」


 玉木氏は公認取り消し後も「(茉莉さんを)見守っていた」「良好な関係を彼女と築いておりました」とも話したが、勲氏は「そんなはずありません。茉莉はすぐに精神不調となり、妻がつきっきりになるほどだったのです」と否定する。


 さらに「(勲氏に)向き合われたか?」という質問に玉木氏はこう応じていた。


「選挙の時にも話をしてます。かなり紳士的な方で……」


 玉木氏の言う「選挙の時にも話」というのは、調査委員会立ち上げ後の24年10月のことだ。


「所用で渋谷へ行った時、玉木氏が総選挙前の街頭演説を行っていたので、私は列に並んで、演説を終えた玉木氏と握手した際に名乗ったのです。すると玉木氏は、私の後ろに何人も並んでいるのに、走り去って行きました」(勲氏)


 事実を糊塗して自己正当化を図る玉木氏。勲氏は、「時間が過ぎれば癒えるものではなく、今も、考えればどうしようもない気持ちになることを実感しています」と語る。


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