【その他の写真:Department of Public Works and Highways FBページから】
本震の激しい揺れに見舞われたミンダナオ島最大の経済都市ダバオ市の被害と対応に焦点を当てる。震源から約141キロメートル離れたダバオ市中心部では、フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)の震度階級で震度5を記録。通勤・通学時間帯を直撃した揺れは市民の間に一時的な混乱を広げた。
フィリピン国営通信社(PNA)やサンスター・ダバオ(SunStar Davao)の報道によれば、ダバオ地方全体で地滑りなどにより12人の死亡が確認されたが、ダバオ市内での直接的な死者は報告されていない。都市インフラや民間建造物への影響は深刻で、ダバオ市地方政府(LGU)は直後から構造安全評価を継続。ダバオ市警察(DCPO)は緊急対応プロトコルを発動し、治安維持と救助隊展開を強化した。陸軍第10歩兵師団(アギラ・ディビジョン)の災害救助部隊も動員され、道路開通や危険調査に当たった。
ミンダニュース(MindaNews)は基幹インフラの復旧状況を伝える。公共事業道路省(DPWH)の初期診断では、電力・水道網や主要橋梁に都市機能を完全に停止させる打撃は回避された。損傷が懸念されたダバオ沿岸バイパス道路(Davao Coastal Road)のブカナ橋は軽微な損傷に留まり、安全が確認された。市政府は安全確保のため、学校の対面授業を停止しオンライン授業へ移行、政府職員には在宅勤務を命じた。
市建築官事務所(OCBO)とフィリピン市民工学協会(PICE)ダバオ支部による緊急検査の結果、レッドタグ指定を受けた施設は7か所に及ぶ。筆頭はSMシティ・ダバオ内の大型コールセンターで、テレパフォーマンスとVXIのオフィスフロアが危険とされた。さらにリンマー・タワーズ(Linmarr Towers)、バンカル・ドミトリー(Bangkal Dormitory)、ビバルディ・レジデンシズ・ダバオ(Vivaldi Residences Davao)、マダヤウ・レジデンシズ(Madayaw Residences)B5棟などが使用禁止となった。イーストウエスト銀行の一部通路も閉鎖され、修復完了まで立入禁止が続く。
ボンボ・ラジオ・ダバオ(DXMF)の報道では、レッドタグ7施設に加え22か所がイエロータグ指定を受けた。中規模損傷が認められ、補修工事が必要とされる。OCBOは既存の地震被害記録を持つ建物を優先的に再点検し、ビル所有者に独自検査と報告を求めている。
市内では余震が続き、マグニチュード6級を含む約3000回に達した。揺れのたびに市民が屋外へ避難する姿が見られる。ダバオ市社会福祉開発オフィス(CSWDO)は避難世帯に応急シェルターや生活物資を提供し、心理的支援のためのカウンセリングを急いでいる。
ダバオ市は人的犠牲を最小限に抑えたものの、高層建築や商業施設、BPO産業拠点への被害は甚大である。主要メディアの報道を総合すると、耐震基準の厳格な運用と余震下での経済活動再開という難題に直面している。
【編集:EULA】








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