2026年3月12日、米国の権威ある雑誌『TIME』が発表した「World's Greatest Places 2026(世界で最も素晴らしい場所)」に、フィリピン・カビテ州の「Kaway'an EcoPark(カワヤン・エコパーク)」が選出された。この歴史的快挙から約3カ月を経た2026年6月14日現在、同パーク周辺のホテルでは外国人観光客の宿泊が増加し、地元経済に予想を上回る波及効果をもたらしている。


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 ■ 「TIME効果」で世界的注目

 マニラ首都圏から車で約90分、カビテ州ジェネラル・トリアス市に位置するカワヤン・エコパーク。3月12日の選出報道は瞬く間に世界中へ拡散し、旅行愛好家や環境意識の高い層を強く惹きつけた。

 従来カビテ州内陸部は外国人観光の主要目的地としては認知度が低かった。しかし現在では北米・欧州、さらに環境建築に関心を持つ近隣アジア諸国からの旅行者に認知された。「TIME誌の記事を読み、気候変動に強い竹建築を自らの目で確かめたいと思った」と語る欧米旅行者も多く、エコパークはフィリピン観光の新たな国際的ランドマークへと変貌した。

 ■ 近隣ホテルは客室稼働率が向上、滞在型観光へ移行

 国際的注目の高まりを最も直接的に享受しているのが周辺宿泊施設である。6月14日現在、ジェネラル・トリアス市内や隣接するダスマリニャス市、さらには避暑地タガイタイのホテルにおいて、エコパーク訪問を目的とした外国人観光客の予約が増加している。

 ホテル関係者は「3月後半から海外からの問い合わせが増えた。マニラからの日帰りではなく、自然や文化を堪能するため数泊滞在するゲストが増えた」と語り、嬉しい声を上げている。

 ■ 世界を魅了する「竹の楽園」

 観光客を惹きつける中心は、ルソン島最大級の竹建築「マリラグ・グランド・パビリオン」である。鋼鉄骨格を内包し、猛烈な台風にも耐えうる気候変動対応型デザインは、伝統素材と最新工学の融合として高く評価されている。

 さらに、雨水再利用ラグーンに架かる「マラフヨ橋」、タール火山噴火から救出された保護馬とのふれあい、コンポスト活用の循環型水耕栽培など、徹底した環境配慮型運営はサステナブル・ツーリズムを求める現代旅行者のニーズに合致している。


 ■ エコツーリズム新基準へ

 TIME誌選出から3カ月、カワヤン・エコパークは単なる「美しい公園」から「フィリピンのエコツーリズムを牽引する国際的拠点」へと急成長を遂げた。

 現在、増加する滞在型観光需要に応えるべく、グランピング施設拡充計画も進行中だ。コンクリートジャングルからの脱却を図り、自然美と人々の営みが調和する「竹の楽園」は、今後もカビテ州経済に新たな活力をもたらし続けるだろう。世界が注目するエコツーリズム最前線から、視線は離せない。
【編集:Eula】
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