2026年7月20日、シンガポールの公営賭博を運営するシンガポール・プールズ(Singapore Pools)の専用アプリに、海外からでも賭けを行える技術的な抜け穴が存在していることが、シー・エヌ・エー(Channel NewsAsia / CNA)の調査で明らかとなった。本来、同国の法律や規則では国外からのリモート投票は厳格に禁じられており、今回の事態は国内外で大きな波紋を広げている。


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 報道によれば、この抜け穴は利用者がシンガポールの通信事業者が提供するデータローミング回線を経由して接続した際に発生する仕組み。シンガポール・プールズ側は公式ウェブサイトなどで「海外からのアプリアクセスは遮断される」と説明しており、現地Wi-Fiを利用した場合はログインが拒否される仕様となっていた。しかし、CNAがイギリスやイタリアでサッカーワールドカップ期間中に検証したところ、シンガポールの携帯電話データローミングを経由すれば問題なく投票が完了できたという。さらに、マレーシア、タイ、インドネシア、日本、中国などに滞在する複数の利用者からも、過去に同様の方法で国外から賭けを行えたとの証言が寄せられている。

 この事態を受け、シンガポール賭博規制庁(Gambling Regulatory Authority of Singapore / GRA)は「海外滞在中の賭けは認められていない」との見解を示した。専門家や法的機関は、システムが利用者の物理的な位置を正確に把握できていない点を根本的な原因と指摘し、事業者は端末の位置情報データを活用するなど、より厳格な安全対策を講じる必要があると議論が高まっている。

 シンガポール・プールズは「オンライン賭博サービスは国内居住者を対象としたもの」と強調し、今後は利用規約違反のアカウントに対し凍結や閉鎖など厳正な処分を行う方針を示している。また、マレーシアや中国などリモート賭博を法律で全面禁止している周辺国では、こうした抜け穴を通じて国外ギャンブルサービスにアクセスできてしまう状況が、地域的な法規制の観点から新たな懸念材料として浮上している。
【編集:af】
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