2026年7月24日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国で続くエボラ出血熱の流行により、感染者が2536人、死者が1033人に増えた。世界保健機関(WHO)は事態を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と認定し、各国に最大限の警戒を呼びかけている。
これを受け、日本を含むアジア各国は主要空港や港湾で検疫態勢を過去に例のない水準まで強化している。

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 国連支援のラジオ・オカピ(Radio Okapi)などの報道によると、流行の中心は同国東部イトゥリ州で、全体の約9割を占める。北キヴ州でも感染が確認されているが、主要震源はイトゥリ州である。今回の流行は「ブンディブギョ株」によるもので、既存の承認済みワクチンが存在しない点が医療現場の混乱を深めている。

 現地では武装勢力による医療施設への襲撃や医療従事者への暴力が頻発し、感染者の隔離や濃厚接触者の追跡調査が困難な状況に陥っている。治安の悪化が流行拡大の最大要因となっている。

 エボラ出血熱は潜伏期間が最長21日間に及び、発症すると高熱、頭痛、筋肉痛に続き、嘔吐や下痢、さらには全身の粘膜からの出血を伴う。感染経路は患者の血液や体液との直接接触であり、防護服を着用せずに看病した家族や医療従事者が二次感染の犠牲となる例が多い。致死率は過去の流行で50~90%に達したこともあり、人類にとって最大級の脅威とされる。

 アジア各国が厳重な警戒態勢を敷く背景には、航空網による感染拡大リスクがある。潜伏期間中の感染者が入国すれば、一般医療機関で診察を受けた際に院内感染が急速に広がる恐れがある。各国の検疫では体温測定に加え、過去3週間以内の渡航歴確認や入国後の健康報告義務化など、追跡調査を厳格に運用している。


 流行の終息には現地治安の回復と医療支援の充実が不可欠であり、長期化が予想される。アジア各国の水際対策と国際社会の協力による封じ込めが、世界的な安全を守る唯一の道である。
【編集:af】
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